『ホエーモンありがとねん!』
「いえ、奈留様たちにはお世話になっていますから。」
『 …ハッ!これだ!インプモン!今度から私たちに敬語使っt「言わせねぇよ!」


私が言おうとすると、インプモンに殴られた。
それにちぇー、とマリンエンジェモンと一緒に口を尖らせる。

今はホエーモンの体内。
別に乗ってもいいんだけどバレたらめんどくさいしね!念のためだよん!

ホエーモンは私たちのコント的話の内容を聞いて笑っている。
お客さんがいると、一層ボケにやりがいを感じるね!嘘だけど!


「ねぇねぇ、奈留。いつになったら着くの?みたいなぁ」
『んーと、確か五日くらいで着くと思ったよ!それまでヒマだねぇ。』
「確かにみたいなぁ。」


インプモンが寝っころがって目を瞑って寝ようとしているのをじとーっと見る。

私たちがヒマだって言ってるのに寝ようとしてるなんて!許さないぞ!


「『じーーー』」
「……………」
「『じーーーーー』」
「…………………(イラッ)」
「『じーーーーーー』」
「……しつけぇんだよぉぉおぉおぉおおお!!!!」
「『インプモンの負けー!/みたいな!』」


私たちの攻撃に耐えられなかったインプモンの負け!
私とマリンエンジェモンは勝ったことに小躍りする。


「頼む!頼むから俺を一人にしてくれ!」
『そんなぁ!私たちと昼寝どっちが大事なのよ!私たちはこんなにあなたを愛しているのに!』


インプモンは立ち上がって叫ぶように言う。

私はそれに対しておよよよと泣いてるように顔を隠した。

そんな私の姿を見てインプモンは目を点にしていて「なに言ってんだ、こいつ」みたいな目で見てくる。

すると、さすがマリンエンジェモン。
私の演技に乗ってくれた。


「泣かないで奈留!きっと浮気してるんだ…!父さんの浮気者ぉ!みたいな!」
「待て待て待て。それはなにゴッコだ。」
「『健気な奥さんとその息子と、浮気してる最低な夫のドロドロ家庭ゴッコ!/みたいな!』」


私とマリンエンジェモンが口を合わせてそう言うと、インプモンはもうやだ…と呟いたのであった。

悲壮感漂わせるインプモンが大好きですキリッ。
愛ゆえのイジメだよ!

mae ato
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