あれから時間が経ってお腹も空いたのでインプモンの料理を待つ。

インプモンの料理はめっちゃ美味しいんだよ!プロ並みに上手いんだよ!すぐにお嫁さんになれるね!

インプモンが料理を作っている間、ヒマな私とマリンエンジェモンはアルプスいちまんじゃくをやりながら出来上がるのを待つことにした。

すると、インプモンが料理を作っている手を止めて私に話しかけてきた。


「はぁ…で、あいつらはほっといていいのか?」
『ん?あぁ、あの子たちはホエーモンに頼んであるから(たぶん)大丈夫よん!』


インプモンの心配そうにする言葉にマリンエンジェモンと一緒に勝利のVサインをして言葉を返す。
インプモンの眉間がヒクヒクしてたとか気にしなーい(はぁと


「……いつの間にしたんだ」
「インプモンが寝てるときみたいな!」
「『ねー!』」


私とマリンエンジェモンは手を合わせてインプモンの方を向く。


「よし、一発殴らせろ。」
『まあまあ。そんでね、ホエーモンに海の底のタグのある場所まで子どもたちを連れてってあげてって頼んだから大丈夫なのよん。』
「そゆことーみたいな!」


私たちがきゃぴきゃぴしながら言ってるのにインプモンは料理を作るのに集中して相手してくれない。

反応してくれないインプモンなんてインプモンじゃないよ!


「『つーまーんーなーいー!』」
「 だ ま れ ?飯抜きにするからな?」
『ちぇっ!じゃぁさ、じゃぁさ、マリンエンジェモン!』
「なーに?奈留ー?」


ご飯抜きは辛いのでインプモンの言うとおりにしようとするけど、それもなんか癪なのでマリンエンジェモンに偵察を頼むことにした。


『あの子たちのとこに行ってさ、偵察してきて!マリンエンジェモンならバレないと思うから!』
「了解みたいな!」


マリンエンジェモンはそう言って了解のポーズをするとあの子たちがいるであろう方角へふよふよと向かっていった。

マリンエンジェモンが帰ってくるまで黙ってようとは思ったけど、無理だった。
ヒマすぎた。ので、調理中のインプモンの背中をじっとみる。


『…ねぇ、インプモン』
「………なんだ?」
『私、インプモンと結婚しようかな』


私の言葉を聞いたとたんインプモンはいきなりバッと後ろをふり向き、目を見開いて私を見た。
いやいやいやいや、恐い!


「おまっ、なんて恐いこと言うんだ!」
『……はい?』
「お前と結婚なんかしたら変なのがいろいろついてくるだろうが!」


あれ?なんだろう。
目からなんか出てきたよ。


mae ato
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