そんなこんなで、マリンエンジェモンと一緒に、ベルゼブモン弄りに熱中してると、下から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
『はい?』
それに反応して反射的に返事をすると、下では何故だかゲンナイさんが「選ばれし子どもはもう一人いる」だなんてのんきに宣ってる。
「ゲンナイにバラされたな。」
「バラされちゃったみたいな!」
『のぉぉおおお!!!』
ゲンナイさあああんん!!!
なにしちゃってんですかああああ!!馬鹿あああ!!
『私、行方不明って設定なのに!ここにいるなんて分かったら探されるじゃん!!』
「いや、帰ってやれよ…」
「奈留は恐いんだって!」
『帰らない!そしてマリンエンジェモンはほんとのことは言わないの!てゆうか、なんで怖いって知ってるの?!』
私、マリンエンジェモンに言ったことないんだけど!
なんで知ってる。
あれ?それよか、こんな騒いでたらバレる?
「あぁ、そういやぁそうだったな。」
『ベルゼブモンも?!…いや、それより下に降りよっか。バレたらめんどい。あ、あともうそろそろ私のこと話すから。』
そんなことを言いながら、ベシッベシッとベルゼブモンの頭を叩く。
なんか私の気持ちバレてて、恥ずかしかったから照れ隠しってわけじゃないんだからね!
……うん。あのね、ツンデレってやってみたかったんだ。
なんか、ごめん。
「分かった、分かったから殴るな!マリンエンジェモンも遊び半分で奈留に便乗して殴んじゃねェ!」
「『てへ(はぁと』」
「 う ざ い 」
とゆうわけで、私たちは選ばれし子どももとい義弟と幼馴染たちにバレないようにファイル島に降りた。