私は奴隷。
両親と引き離されて、奴隷市場に売り出されたとき、まだ幼かった私はチーシャンの領主になるお方に買われた。

チーシャンの領主になる方、ラミア様は、私を愛した。幼い私でさえ分かるほど、彼女は私に縋ってた。

縋って縋って縋って、おかしくなった。
もとからおかしかったのかもしれないけど、私は私のせいだって信じたかった。


だって、愛してる人が私の影響で変わったなんて素敵だから。


私は私を愛してくれるラミア様を愛した。可愛らしい彼女を。愛おしい彼女を。愚かで陰のある彼女を。

彼女が私に“死ね”と言うのなら、私は潔く死を選ぶ。
それぐらい、私は彼女を必要としていて、愛してる。


『モルジアナ、モルジアナ、』
「……はい」
『貴方はわたしを愛しなさい。わたしのモノなんだから。』
「……はい」


貴方から貰えるものなら、なんだっていいの。



モルジアナSide





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