『な、んで…、』


光の中に、わたしはいた。
外の世界に出る出口の中に。


「私は、貴方を死なせません。」


わたしを強く抱き締めるモルジアナを見上げる。

ねぇ、何故。
何故、わたしを生かしたの?


『なんで、』
「貴方が私を縛った。」
『っ、』
「私は、ラミア様が…ラミアがいないと、生きていけません。そうさせたのは貴方でしょう?」


ポロリ、涙があふれる。


「次は、私のために死んでください。」


瞳から涙を流して、にっこりと笑う彼女に、わたしは生きることを強いられた。







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