ラミア様が、私たちになにかを隠してることは知ってる。

私がラミア様を抱くときも、ラミア様は悲しそうに嗤う。

何故なのかしら。

私はラミア様の力になりたい。
ラミア様ともっと愛し合いたい。
もっともっとラミア様に触れたくて、もっともっとラミア様に“愛してる”を囁きたい。
そう願うのはいけないこと?

ラミア様が“嫌い”とおっしゃっても、それは嘘だって気付いてる。
だって、私を見るラミア様の瞳は確かに熱が篭ってるから。

ただただ、貴方が愛おしいの。

ラミア様が私たちの前を歩く。
迷宮に入ってから、ラミア様はなにかを決心したようにスタスタと道を歩く。

何故、何故私たちに何も話してくれないの?
アイシテルノニ。貴方の全てを。


『モルジアナ、ごめんね。』


謝らないで。
私は貴方のために存在して、貴方のために生きてるんだから。

奴隷にされて絶望してた中、貴方に逢えて私は幸せなんです。

…そっか。
奴隷だから、奴隷だから、ラミア様に頼ってもらえない。
奴隷でなくなれば、私は貴方を堂々と愛せる。

本当の恋人のように名前で呼んで、愛を囁ける。


愛してます、ラミア。


だから、どうかどうか私を頼って。


モルジアナSide





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テーマ「人外ファンタジー」
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