『わたしを、嫌いになって…!』


そう言った彼女の顔が頭から離れない。

何故、そんなことを言うのだろう。
私がラミア様を嫌いになるはずないのに。

愛してる、愛してるわ。
ラミア様が私を愛しているように、私もラミア様を深く愛してる。

それなのに、嫌いになって?
私をこんな私にしたのはラミア様なのに。そんなの絶対に許さない。

私がラミア様のモノのように、ラミア様は私のものでしょう?

もう、私たちは離れられない。
私の命はラミア様のモノ。

…私が奴隷だからダメなのかしら。
あぁ、どうか私を捨てないで。


「ラミア様、愛してるわ…」
『ん…』


眠っている彼女の唇にキスを落とす。

貴方が私を嫌いと言っても、私は貴方を愛してるから。

どうかお願いです。
私に、彼女と一生を歩む未来をください。

奴隷でもいい。
貴方のそばにいられるなら、自由はいらない。だって、私の自由は貴方のそばにいることだから。


「愛してます…」


蕩けるような甘い声で、寝ている彼女に囁いた。


モルジアナSide





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テーマ「人外ファンタジー」
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