番号札の主を探せ!
ゴンくんのところに403番の人のことを聞きに行こうとしたら、ぶつかってしまいました。
『わっ、ご、ごめんなさい!』
「いや、大丈夫だ。そっちこそ、大丈夫か?」
『あ、ありがとうございま…』
ピシリ。
わたしがぶつかったのは、金髪の男の子。
ああ、わたしこの子知ってます。
ゴンくんと仲良しですよ、この人。
「?なにかついてるか?」
『いえ、なんでもないです。』
そっと目を逸らすと、逸らした視線の先には404と書かれた番号札。
ちょうどいいなと思って、にっこり笑う。
「っ、」
『あの、403番の方をご存知ないですか?』
「………」
『えっと…どうかしました?』
何故か黙った金髪さんに首を傾げる。
わたし、なにかしましたっけ?
とりあえず403番なんですけど。
「あ、いや、なんでもない。」
『そうですか?ならいいですけど…とりあえず403番の方を教えていただけますか?』
「何かあるのか?」
『その方が番号札落としたのを拾ったんですよ。』
「ああ。それなら、私の前を走っている上半身裸の男がそうだ。」
そう言った金髪さんの前を見る。
あぁー…いる、いますねー…
ぜーはーぜーはー息を吐きながら走ってる上半身裸の男の人が。
『(……関わりたくないです)』
いや、本当に。
「レオリオ、」
「ハァハァ…なんだよ!」
『あの、番号札落としましたので…』
「あ?」
やだ、この人しかもヤクザみたいじゃないですか。
「おい、拾ってくれた者にたいして、その態度は失礼だろう。」
『いえ、大丈夫です。では、渡しましたから。』
そう言ってから、さっさと二人とは離れました。
だって、これ以上関わりたくありませんし。
ちなみに。
これはすべて走りながら行いました。
怪しい人とも関わりたくないです
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