守銭奴?なんのことですか?
お金とは人生において、とても素晴らしいものだと、わたしは思うのです。
お金があれば、なんでもできる。
あとは、助手さんと妖精さんがいれば、わたしには充分です。
「にんげんさん、にんげんさん。」
『はい?なんですか?』
「ひとがたくさん、びりびりなので、さようならー」
『へ?』
さっそく妖精さんがログアウト。
前途多難です。
『えーっと、ステーキを二つ。弱火でじっくりでお願いします。』
ザバン市のとある定食屋さんにて。
わたしと助手さんはすでに、ハンター会場に着こうとしていました。
前世の記憶が少しでも残っていて、本当によかったですよね。おかげさまで、ここまで来るまで、とても楽ちんでした。
ちなみに、妖精さんはinわたしのポケット。人混みが苦手のようです。
「……(もぐもぐ)」
『助手さん、食べますねぇ。』
「……(美味しいよ)」
わたしの目の前には、ガッツリステーキを食べてる助手さん。本当に食べるとは。
助手さんが勧めてきますけど、とてもじゃありませんが、わたしはそんなガッツリ食べられません。
「……(ごちそうさまでした)」
『はい、よくできました。』
手を合わせた助手さんの頭を撫でつつ、口の周りについているたべかすをティッシュで取る。
助手さんにトキメキが止まりません。
可愛い、可愛いです、助手さん。
チンッ!
「……!(着いた!)」
『ですね。では(あんまり行きたくはないですけど、)行きましょうか。』
かくして、ハンター試験会場に到着!
やる時はやるのです。
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