サーチ(笑)って案外便利でした。


『ぅ、あ…ぅ、』
「……?(大丈夫?)」
『だい、じょぶじゃあ、ないっ…!』


助手さんのこと、あとでチョップしてやる…!

それよりも、自分の身体から出てる湯気がヤバい。

とにかく息を整えて、ゆったりとした気持ちになるんだよね。そうそう。落ち着くべきなんだよね。


『……ふぅ…』


よし。できた。


『助手さん、話し合いましょうか。』
「……(ごめんなさい)」
『人に知らない力をぶつけちゃいけないでしょ!あと一歩間違えたら、わたし、死んでましたからね!』
「……(反省)」


とりあえずはせーこうが開けたので、許します。
決して可愛さに負けたからとかではありません。


『はぁ…とりあえずはここまでにして、妖精さんの道具を整理しましょうか…』
「……(楽しげ)」
『楽しそうなのはいいですけど、変なのはいじらないでくださいね。』


ここ一週間でたくさんの道具を作ってくれた妖精さんたち。それはもうたくさんの道具。
四次元カバンから足が速くなる薬まであると思えば、なんに使うのかわからない道具まで。ちなみに、薬の使い道はサーチ(笑)を使うとわかりました。案外便利。

妖精さんのお腹をぷにぷにと弄りながら、妖精さん印のものを四次元カバンにいれていると、突然助手さんがピクリと動いて、わたしに抱き着いてきた。


「……(誰かいる)」
『………逃げますよ。』


コソコソと助手さんに話します。
手には四次元カバンから出した、用途不明のものと足が速くなる薬。

足が速くなる薬を助手さんと一緒に飲み干したと同時に、バンッと扉が開きます。

それと同時に、わたしも用途不明のもの、もとい、小さくなーるを投げました。


『行きますよ!』


コクリ、助手さんが頷いて、妖精さんたちがわたしのポケットの中に入ってきたのを確認すると、わたしたちはすごい勢いで走り始めた。

一瞬だけ見えたサラサラな黒髪と銀髪はスルーです。


ましてや、彼らが小さくなってたなんて

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