自給自足生活 in ゾルディック
家の周りにはプチ畑。
なんでもありな感じで実ってます。
妖精さんクオリティさすがです。
それに妖精さんはどこからか、食べ物を持ってきてくれるので、とても大助かり(前にチョコロボとかいうお菓子を持ってきてたのは、妖精さんたちにあげて証拠隠滅。どこから持ってきてるのかなんて、知ったが最後なのです)
『うーん…』
それにしたって、一番の不思議はわたしたちの上に出る【名前】と【レベル】と【職業】と【設定】ですよね。
ちなみに特典オンにした助手さんの場合
名前 助手さん
レベル ∞
職業 無職
設定 どこの世界でも君は最強
特典オンにした妖精さんの場合
名前 妖精さん
レベル ??
職業 なし
設定 電磁波なんてへっちゃら 勝手に増えたりしませんです
そしてわたしの場合
名前 わたし
レベル 1
職業 無職
設定 サーチ(笑)
(笑)に悪意を感じます。むしろ、悪意しか感じません。
ここまできて思い浮かぶのは《異世界トリップ》という単語。
まあ、前のわたしは《転生トリップ》なるものを果たしたのでしょうね、きっと。
そんなことはどうでもいいんです。
問題はここがHUNTER×HUNTERとか命がけのやり取り大好き☆みたいなところに来てしまったこと。
ああ、これがもっと違う世界なら平和に行けたというのに。
おそらく、助手さんは一人でも平気でしょう。
なんたって、特典が“どこの世界でも君は最強”なんですから(別に僻んでなんてないですよ。ただ不公平だと思ってるだけです。なんたって、わたしはサーチ(笑)ですから)
『とりあえず、わたしは助手さんから離れられませんよねぇ…』
「……?(どうかしたの?)」
『いえ。早く、お菓子作っちゃいましょうか。』
いつまでも考えているわけにはいかないので、立ち上がってお菓子を作り始める。
ジッとわたしを見つめる助手さんには、頭を撫でておいた。
「いいにおいですな」「これはうるわしのきみかも?」「にんげんさん、それはぼくらがもらえたり?」「しんでもいい」「おしあわせー」
『はいはい。全員分ありますから、おとなしく待っていてくださいねー』
「「「「「きゃー!」」」」」
至極嬉しそうな妖精さんたちに、自分が一家の母になったような感覚を味わった。
サーチ(笑)がわたしの特典
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