生命の危機は続いていたようです。
無事に地面に辿り着いたわたしたち。
きっと、ラピュタ的なので助かったのです。決して助手さんが超人的なパワーを持ってて、わたしたちを庇ってたとか、知りません。
そう。これは飛行石的ななにかなのです!
『……えい。』
特典 どこの世界でも君は最強
オン オフ
とりあえずはオフにしますよね。
そしてさっきから妖精さんたちの上にも出てる【設定】というボタンを押して見る。
特典 電磁波なんてもうへっちゃら オン
オフ 特典2 勝手に増えたりしませんです オン
オフ これは…!
……いえ。気にしてはいけません。いろいろと。気にしたら負けなのです。
『はい。では、一体ここがどこなのかを考えましょう。』
「……(森の中)」
「へんてこなせかいてきな?」「あびきょうかんなせかーい」「それってすごいすりるー」「ゆめのくにかも?」「おかしたべたーい」
『……』
とりあえず、ポッケからチョコレートを取り出して妖精さんたちにお裾分け。
てゆーか、一人不運委員会一年生の口癖言ってる子がいるじゃないですか。
…それはどうでもいいですね。
ああ。ほんとにここはどこ。
「……(犬)」
『へ?』
助手さんがわたしの後ろを指差して言いました。
おそるおそる後ろを見ます。
はて。彼の目はどうしたらアレが犬なんて可愛らしいものに見えるのでしょう。
『逃げますよ!』
「……(触りたかった)」
『却下です!』
「……(悲しげ)」
お菓子を貪ってる妖精さんたちをポッケの中に詰め込み、助手さんの手を握って走り出す。
次の瞬間には、わたしたちのいたところが抉れていました。
『……ヤバい。』
わたし、あの犬的なのが出てくる漫画を知っています。
そこはアバンチュールな狩人の世界!
( 6/18 )前 | 次