『あ、それで貴方は?』
「え、え、えっと、おおお俺は、」
『?』


私が聞いたとたん、顔を真っ赤にする彼に首を傾げる。

私、なにかしたのかなぁ?


「ウーゴくんです!」
『え、ぁ、はい。私は花です。よろしくお願いします?』
「よ、よよよろしくお願いします!」
『そんな、緊張しなくてもいいんですよ。』


すごく緊張したような彼にクスクスと笑う。

それにしても、すごくデカイなぁ。
それに青い。とっても青い。

部屋と同じくらいの大きさな彼。
なんで、今まで気付かなかったのか不思議なくらい。


「花さん…」
『呼び捨てでいいですよ?』
「そ、そそんな、」
『ふふ。』


なんだか、反応が可愛らしい人だなぁ。


「うぅぅううううう!!」
『!あらあら。ごめんね、アラジン。ご飯食べ終わったんだよねぇ。』
「うっうっうう、」


ウーゴくんと話していると、アラジンが唸るように声を上げた。

それにちょっとだけ驚きつつ、にっこりと笑顔を作ると、アラジンの背中をぽんぽんと叩く。


「けぷっ」
『はい。よく出来ました。』


ちゃんとゲップもしたし、アラジンもそろそろ眠くなるだろうなぁ。

私もだんだん眠くなってきてるし。


「あの、」
『あ、ごめんなさい。…って、ウーゴくんって小さくなれるの?』
「うん。」


そこには私と同じくらいの身長のウーゴくん。同じくらいって言っても、私よりは断然背が大きいけどね。

アラジンが私の腕の中でウトウトとしてるのを撫でながら、ウーゴくんを見る。


「あの、それで、俺は君と一緒にアラジンを育てる者として、ここにいるんだ。」
『そうだったの?なら、アラジンをちょっと抱っこしててくれる?私たち用の料理もしなくちゃいけないから。』


にっこりと笑って、ウーゴくんにアラジンを渡す。

それから自分の髪を一つに縛って、台所に立った。

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