現パロ 2

『あのね、アラジン。大切な話があるの。』
「?なんだい、花さん。改まって」
『私とウーゴくん、結婚することになったの』


その言葉を聞いたアラジンに飛び蹴りをされて、俺の記憶は途絶えた。


「ん…」
『ウーゴくん気が付いた?大丈夫?』


次に目が覚めた時、涙目の花が俺の頭を膝枕。

涙目の花って、珍しいな。
初めて見た。


「あれ?俺…」
『結婚の報告したら、アラジンが飛び蹴りしたの。覚えてる?』
「あ、そっか…」
『アラジンはアラジンで出ていっちゃうし…どうしよう…』


本気でアラジンを心配してる花に、起き上がって頭を撫でる。

アラジンなら、きっと大丈夫。
彼は強いし、うん…たぶん、俺になんかするために、仲間集めに行ったんじゃないかな…とは言わず頭を撫でれば、気持ち良さそうに目を細めて俺の服を掴んでくる花が愛おしい。


「アラジンなら、大丈夫だよ。彼には頼りになる友達がたくさんいるから」
『そう、だよね…やっぱり、私なんかがウーゴくんと夫婦になるのがイヤなのかな…』
「花、そんなこと言わないでよ。俺は花が、花じゃないとイヤなんだ。」


そんなこと、言わないで。
俺には、前も今も先も、ずっと君しかいない。花と出逢えたことが、俺の幸せなんだ。


『ウーゴくん…』
「花…」


あと少しで、唇が触れる。

バンッ!!!


「だめーーっ!!!」
「アラジン…と、」
『あらまぁ。なんでここに紅炎くんたちもいるの?あれ?シンドバッドくんも?』


扉の前にはたくさんの人。

あ、なんかイヤな予感がする。
この人たち、みんな花が好きだった子たちな気が…


「花さんと結婚するなら、みんなから許可もらってね!」
『……あらまあ。』
「は、はは…」


この分じゃ、当分花と結婚できそうにない。


*きっとこのあと、ウーゴくんは闇討ちとかされます。いろいろイジメにあいます。
花ちゃんファンクラブの人はねちっこいのです。

そのうち、夢主が結婚届けとか書いて出しちゃう。ウーゴくんより男らしい夢主が素敵。

むしろ、夢オチでもぷまい。

ネタの提供をありがとうございました!

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