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ねえ、おねえちゃん。僕ね、大きくなったら、おねえちゃんを守るから!


そう言った少年の顔は、誰かにとても似ていた。


△▽


『っ、また、夢…』


顔も思い出せない。けれど、とても懐かしい夢。


「おねえちゃん…?」
『あらまあ。プリムラのこと起こしちゃった?』
「ううん、だいじょうぶ」


ギュッと私の服を掴んだプリムラの頭を撫でて、ベッドからおりる。
何故か待遇のいい私。ジュダルくん曰くアルサーメンがなんとか言ってたけど、そもそもアルサーメンってなんだろう。


『プリムラ、今日は私、紅炎様に呼ばれてるから、ジュダルくんのとこにひとりで行ってくれる?』
「うん」
『ふふ、プリムラはいい子だねぇ』


プリムラを抱き上げてぎゅーっと抱き締めると、嬉しそうに少しだけ表情を緩めた。

もう可愛い!


「ねえ、おねえちゃん、」
『ん?どうしたの?』
「あのね、…ううん、なんでもない。ぼく、つよくなるね」
『?プリムラなら強くなれるよ。だって、ファナリスなんでしょ?』
「がんばる…!」


プリムラは、モルジアナちゃんと同じファナリスっていう民族のお母さんと、こうが?のお父さんから産まれた子って言ってた。
モルジアナちゃんと同じなら、きっと強くなるよ。

だって、ウーゴくんから聞いたモルジアナちゃんは強かったし。

小さな身体でガッツポーズをするプリムラに胸がきゅーんとなった。
プリムラったら可愛すぎる!

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