子育て日記 白龍・白瑛編

「花おねえさま!」
『ふふ、どうしたの?白瑛』
「花おねえさまに、お花を摘んできたんです!」
『あらまぁ、ありがとう』


クスクスと笑いながら、白瑛が持ってきてくれた花束を受け取る。すると、頬を寄せて嬉しそうに笑う白瑛に、私も自然と微笑む。

すると、私の足にくっついてた白龍が何故か泣き始めた。


「ふえぇえんん!!」
『あらまぁ、どうしたの?』
「白龍はね、花おねえさまのこと好きだから、取られたと思って泣いてるんです」
「ふぇ、うっうっ、」
『ふふ、白龍は可愛いねぇ』


片手で花束を持ちながら、もう片方の手で白龍を抱き上げる。すると、ピタリと泣き止む白龍にクスクスと笑う。

ほんと、白龍は可愛いなぁ。


『白龍、男の子はそんなに簡単に泣いちゃいけないんだよ』
「う?」
「そうよ、白龍。白龍はおにいさまたちのように強くならなくちゃ!」


小さな身体でそう言った白瑛。それから、白雄くんと白連くんの姿を思い出して、まだ涙に濡れてる瞳の白龍を見る。

うーん…白龍があの二人のようになれるかなあ…
まだまだ甘えん坊な白龍。


「じゃ、じゃあ、もし、ぼくがあにうえのように強く、なれたら、花ねえさまは、ぼくとけっこんしてくれる?」
『ふふ、強くなったらね?』
「うん!」
「あー!白龍だけずるいです!」
『あらまぁ、二人とも可愛い』


楽しそうな二人に異世界に来てしまったけど、幸せだなあ、って思った。




こうして白龍はヤンデレーになります。
ちなみに、玉艷に拾われた夢主です。
白雄と白蓮とも仲良し。てゆーか、きっとフラグできてた。

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