ウーゴくんと初夜(笑)

「ご、ごちそうさまでした」
『お粗末さまでした。』


私の作った食事をすべてたいらげた青い人、もといウーゴくん?さん?にクスクス笑いながら、食器を片付ける。
それからカチコチなウーゴくんさんの前に座った。


『それでウーゴくんさんはどういう人ですか?』
「え?」
『え?』


首を傾げたウーゴくんさんに私も首を傾げる。
あれ?私って、変なこと言ったかなあ?


『えーっと…』
「あ、ご、ごめん!俺、今までそんなこと聞かれたことなかったから…」
『ふふ。顔を真っ赤にして緊張しなくても大丈夫ですよ。』


本当のことを言うと、ウーゴくんさんはもっと顔を赤く染めて下を向いてしまった。

年上の人にこんなこと思うのは失礼かもしれないけど…可愛らしい人。


「花さん、」
『あ、さっきも言ったけど、私のことは呼び捨てでいいよ?』
「あ、じゃ、お、俺も呼び捨てでいいから…!」
『えーっと、じゃあ、ウーゴ…くん。でいーい?』
「う、うん!」


ウーゴ、って呼び捨てにはなんか違和感を感じたので、ウーゴくんって呼ばせてもらうことにした。


『で、ウーゴくんはなにか好きなことあるの?』
「え、えっと、俺は本を読むの好き、かな…」
『だから、こんなに本があるんだ。』


この部屋の周りには本がたくさん置いてある。ファンタジーもあるかと思えば、地図や世界の歴史のような本もたくさんあって、読み応えはありそう。


「あ、あの、花、は、なにかないの…?」
『私?私は、子どもの面倒見るのが好きなの。』


にっこりとそう言うと、ウーゴくんがここに来て、初めて優しく微笑んだ。


△▽

ただのお見合い。
末長くお幸せに。

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