天女は再び囚われた(17/19)
一度だけ、妖のようなモノを見たことがありました。
禍々しいオーラを放ったソレは、私を食べようとしたのでしょう。禍々しいオーラといっても、オーラの強さは私から見れば、まだ弱いオーラ。
祈りを捧げた剣を掴むと、容赦無くソレを斬りつけました。思ったより硬かったですが、周をして斬りつければ、ソレは簡単に死んでしまいました。
妖たちは、私でも簡単に倒せるほどのオーラだったのです。
ですが、
『はぁっ…はぁっ……!』
あのオーラは、
「ハルミヤ…逃がさない…」
暗い森の中を必死で逃げ回る。
捕まったら、私はどうなってしまうのか、考えたくもありません。
たくさんの鳥が森から飛び立つ。
イヤ、イヤです。
確かに彼を愛していました。それと同時に恐ろしくもあるのです。
もう、あの暗いオリの中にいれられるのはイヤです。無理矢理、彼と繋がることもイヤです。彼とともにいることはイヤなのです。
ただ、彼を遠くから愛せればよかったのです
「捕まえた」
『イヤぁぁぁあああ!!!!』
暗い森の中、一人の女が悪魔に捕まった。
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