はじめまして! 
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不破先輩行っちゃった………

しょぼんと不破先輩の行った方を見つめていると、となりから声がかかる。


「で、雪兎はどうしたんだ?忍たま長屋にいるの珍しいだろ。」
『あっ!きりちゃんと団蔵くんとお話したいなぁって思ってきたんだよ!』


きりちゃんの声に最初の目的を思い出して、ぽんっと手を叩く。

きりちゃんにはずっとあってなかったしね!
団蔵くんともあれ以来お話ししてなかったんだもん!


「ふーん」
「雪兎ちゃん……!」


なんだかウルウルしてる団蔵くんの横でちょっとぽっちゃりした男の子と眼鏡をかけた男の子がきりちゃんに話しかける。


「きり丸僕たちにも雪兎ちゃん紹介してよ」
「あぁ。忘れてた。」
「きりちゃん……」


この子たち誰だろ?
きりちゃんと団蔵くんのお友達かな?


「こいつらは俺と同じは組のやつらな」
「ちょっと!きりちゃん説明が簡単すぎでしょ!」

ギャーギャー

『団蔵くん団蔵くん』
「なぁに?雪兎ちゃん」
『みんないっつもこんな元気なの?』
「うん、まあ「あーっ!団蔵がきり丸の妹と話してるーっ!」


その声にピクリと反応する。

なんですと!
妹?私はきりちゃんのお姉ちゃんだよ!


『きりちゃんひどい!私の方がお姉ちゃんなのに!』
「雪兎は俺の妹だろ」


違うもん!
きりちゃんは私の弟だもん!


「それはいいから早く紹介してね」
「はいはい」


大事なことなのになぁ……
ムッと口を尖らせると、みんなが私の周りに集まってくる。


「「「ぼ*$¥◎●↓〓∈□○!」」」
『?』


どうしよう……
みんなが何言ってるかわかんない……


「みんな落ち着いて雪兎ちゃん困ってるから」
「おまえらなー…あんま雪兎困らせるなよな!」


きりちゃんと、知らない子ありがとう感謝です!


「じゃあ1人ずつね。最初は乱太郎ね」
「私は猪名寺乱太郎!きりちゃんとは長屋が一緒なんだよ!」


きりちゃんのことを私と同じに呼ぶのが乱太郎くん


「僕はね〜福富しんべヱだよ〜僕もきり丸と乱太郎と同じ長屋なんだぁ」


あれ?しんべヱって聞いたことあるような…
気のせいかな?


「俺は加藤団蔵!って知ってるよね!」
『団蔵くんのことは知ってるよー?』


団蔵くんってやっぱり面白い子だなぁ


「俺は佐武虎若!団蔵とは長屋が一緒ね!」


虎若くんかぁ
力持ちそうだなぁ


「僕は笹山兵太夫で」
「僕は夢前三治郎だよー」
「「2人あわせてからくりコンビって覚えてね!」」


からくりコンビ?ってなんだろ?
三次郎くんは笑顔が素敵だねぇ
兵太夫くんは団蔵くんに対して何してたんだろ?


「僕は二郭伊助だよ 雪兎ちゃんよろしくね」
「僕は黒木庄左ヱ門 1年は組の学級委員長で伊助とは同じ長屋だよ」


えーっと……
なんか優しそうな雰囲気の子が伊助くんで、さっき冷静に自己紹介を促したのが庄左ヱ門くん!


『なんか個性がいろいろだねぇ』
「……みんな雪兎に言われたくないと思うぞ」
『?』


きりちゃんの言葉に首を傾げた。

 

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