罠にかけましょう 
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『わぁ。忍たまが見えるよー』
「ふふっ。やっと来たわね。」
「罠に、はまるかしら?」


今日は忍たまとくのたまの合同実習の日!
久しぶりにきりちゃんに会えるっ!
昨日からワクワクで、夜も眠れなかった!

でも、ちょっとだけ気になることが。

私、罠なんて作ってないんだけどなぁ。
……まぁ、いっか!
きりちゃんに会えるしね!


《こんにちはー》

そんなことを考えていると、もう忍たまたちの声。

早く行こーっと!


『あっきりちゃん!』
「雪兎!」


忍たまたちのところに向かうと、一番最初に目に入ったのは私の弟。

思いっきり走って飛びかかる。


『久しぶりだねっ!会いたかったよー』ギューッ
「おま、人のいる前で抱きつくなっ!」
『弟は私の言うこと聞きなさい!』
「俺は弟じゃない!」


ふわぁ。きりちゃんだー。
久しぶりのきりちゃんだー!

きりちゃんのお腹にグリグリと頭を擦り寄せながら、久しぶりのきりちゃんにニコニコと笑う。

すると、後ろから私の首根っこが掴まれた。


がしっ。
『あり?』


トモミちゃんどうしたんだろ?
あ。きりちゃんも忍たまに連れてかれちゃった。


「ちょっと雪兎!雪兎の弟って忍たまだったの?」
『そうだよー』
「ふーん……」
『?』

なんだか意味深な返しをするユキちゃんとトモミちゃん。おシゲちゃんは苦笑い。

なんかダメなのかなぁ?


「はいはい、兄妹の再会はそのくらいにして。今からくのたまと忍たまの合同授業を始めますよ。」


シナ先生の声が響いて、周りを見渡す。
すると、すでにくのたまも忍たまも集まっていた。

わっ、もうみんな集まってるし。恥ずかしいなぁ。


「では、今からくのたまと忍たまのペアを作ります。くのたまは忍たまをもてなしてくださいね。」
《はーい》


ペアかぁ……
きりちゃんと一緒がいいな!





「えっと、よろしくね」


そうだよね。
そんな簡単にはきりちゃんと一緒になれないよね。

きりちゃんはトモミちゃんとかぁ……いいなぁ。

まあ、私もがんばろっ!


『よろしくね。私、雪兎!きりちゃんとは姉弟です。』
「あ、オレ加藤団蔵!」
「『……………』」


えーっと………これってどうすればいいんだろ?

あっ昨日のお団子あげればいいかなぁ?
味見したけど普通に美味しかったし大丈夫だよね?

ちなみに私の手作り!
昨日みんなでお団子作りをしたんだぁ!


『あの、これどうぞ。』
「あ、ありがとう!………雪兎ちゃんってきり丸と仲良しなんだね。」
『!うん。ずーっと一緒だからね。団蔵くんはきりちゃんと友達なの?』
「もちろんっ!……ね、オレとも友達にならない?」
『ホント!?嬉しい!よろしくね!団蔵くん!』


嬉しい提案をしてくれた団蔵くんに目をキラキラと輝かせて手をブンブンと振る。

団蔵くんっていい子だなぁ。
私ともお友達になってくれるなんて。
目指せ!友達100人!



 

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