あいらぶにっぽん! 4


そんなこんなで漫画の主要登場人物(+何故か生きてる人)が揃ったよ!

ぶっちゃけヒマだよ!
あれ?私、いなくてもいいんじゃないかな?かな?

あと、何故かジーンの目が痛い、痛いわー。
グサグサ突き刺さるわー。
あぁっ!痛い!痛すぎる!

まあ、そんなことを考えてると巫女さんの叫び声があがった。

てかさ思ったんだけど、私ってば原作知ってるんだから、こんなまどろっこしいことしなくてよくない?

…あ、でも、ジョンのためにもこの話は頑張ろう。



「なんだ今の声は!?」
『みk……松崎さんの声とちゃうやろか。』
「…あっちか。」


巫女さんの声に反応して私たちのところに来たお坊さんに答える。

途中で巫女さんって言いそうになったのは秘密である。はい。ごめんなさい。

ナルに着いていけば、閉じ込められた巫女さんがドンドンと扉を叩いていた。

結局、ナルが普通に開けようとしても開かなくて、お坊さんが蹴り破ってたのは心の中に秘めておこうと思う。

……扉っていくらくらいするんだろーね。


「教室の中見てたら、いつの間にかドアが閉まっててさ。開けようとしても開かなかったのよ。」


という巫女さんの話を聞きながら、私は隣にいるジーンをチラリと見る。

すると、ジッと私を痛いくらい見ていたジーンと目があった。

とたん笑顔になるジーンに寒気がしつつ、私はジョンらしくぺこりと頭を下げて巫女さんと着物美人に顔を向ける。

ちなみに頭の中では、早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい早く帰りのオンパレードです。


「君はどう思う?ジョン。」
『…へ?』


早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたいループしてたら、いきなりナルに話を振られた。

びっくりした。

それを顔に出さずにキリッとした顔で顔をあげる。


『ボクにはわかりまへん。ふつう、幽霊屋敷の原因はSpiritかGhostですやろ?』
「スピリット…妖精か。ゴーストは幽霊。聞いてるか、麻衣?」
「ご親切にどーも!」
「麻衣ちゃん、そんな怒らないで。ナルも悪気があったわけじゃないから。」
「いや、ナルには絶対悪気があった!」


え?なに?ジーンとナルと麻衣ちゃんで三角関係?お姉ちゃんドキドキする!

なんて考えつつ、ゴホンと咳払いしてみんなにこっちを向いてもらう。


『原因がSpiritやったら、そこが地霊のゆかりの場所か家にSpirit…悪魔を呼び出したことあるとかなんや。Ghostが原因やったら、それは地縛霊ゆうことになります。』


キリッとしながらみんなに説明する。

今の私ってばかっこいい。イケメンくさい!
さすがジョンだよ!素晴らしい!

そんなことを考えてる私に、お坊さんと巫女さんがグイグイと近付いてきた。


「地霊だと思わない?!」
「地縛霊だよな?!」
『わっ、わかりまへん。』


てゆか、どっちも違います。さーせん。


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