I need you! 19


片手で男の人たちを簡単にいなすナミを見ながら上を見る。

空が青くて綺麗なんだけど…

下を見ると、あくどい顔をしたナミが男の人を飛ばしてる。

ここで補足。
私の弟のナミは、原作と違って強いです。
柔道のような投げ技ですごいです。

あ、でも前に素手はめんどいってボヤいてたから、ナミとおんなじもの作ってもらうかも。

そんなことを考えていると、ナミから逃げてきた男の人が私の首にナイフを当てる。


『あれ?』
「こいつがどうなってもいいのか!!」
「ハッ!まるで三下の台詞だな。」


確かに。と、ナミに納得してしまう。
男の人は叫びながら、ナミに怒声を飛ばす。


「はぁ…めんどくせ。ナマエ、そろそろ帰るぞ。」
『わかった。じゃあ、【私からナイフを離して、全員地に伏せなさい。】』
「行くぞ。」
『うん。』


地に伏せた五人を置いて、私はナミと一緒に船に帰ることにした。





「罪人!!海賊モンキー・D・ルフィは“つけあがっちまっておれ様を怒らせちまった罪”により、【ハデ死刑〜〜〜っ】!!」

『あらまぁ。』


なんだかルフィくんが死刑されちゃうらしいです。


『じゃあ、私とゾロくんとサンジくんでルフィくん助けてくるね。』
「ちょっと待て。」
『?なぁに?』
「ナマエは行くな。」


私が意気込んで、ゾロくんとサンジくんと広場へ行こうとすると、ナミに肩を掴まれて引きとめられる。


『どうして?』
「危ないだろーが。こんなのは、野郎だけでいいんだよ。」
「ば、馬鹿野郎!おれは行かねぇぞ!」
「誰もてめぇなんかに期待してねぇよ。」


う、ウソップくん…、
男の子として、ここは怒るところだと思うんだけどな…
そんな、明らかさまにホッとした顔しなくても…


『でも、』
「ナマエすわぁぁあん!ここは、おれたちに任せてください!!」
『サンジくんまで?』


チラリと、ゾロくんを見る。
無言で首を振られてしまった。

ゾロくんに言われたらなぁ…


『わかった。じゃあ、私とナミとウソップくんが船まで戻って、ゾロくんとサンジくんはルフィくんを助けに行くってことだよね。』
「あぁ。」


ぽんぽんと私の頭を撫でるナミ。

私、弟ってナミが初めてだからわからないけど、きっと弟って自分の姉の頭なんて撫でないよね…
うーん…私、ナミの子ども見れるかなぁ…

自分の弟の将来が心配でたまりません。


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bkm
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