I need you! 17


船は今、グランドラインに向かってます。


『んー…眠い……』


みんなが何か騒いでる横で、ゾロくんと一緒にゴロンと横になる。

ずっとあの、アーロンの部屋で監禁状態だった時、ずっと寝ていたせいか、一日中起きてるのがすごく辛い。

うぅ…
本当に眠いよぅ…


「あ…」
「あ…」
「あ、」
「ぐー」
「お。」
『眠いけど、寝ちゃダメ。眠いけど、寝ちゃダメ』

「あああああーーーっ!!!!」


この叫び声で、ウトウトしていた頭も一気に覚醒しました。





「なっはっはっはっ!おれ達は“お尋ね者”になったぞ!!三千万ベリーだってよ!」
『そっかー。よかったね。ルフィくん。』
「おう!」


嬉しそうなルフィくんの頭を麦わら帽子の上から撫でる。

なんだか可愛い。
ナミもこれくらい可愛げあればいいのにな。


「…こりゃぁ、東の海でのんびりやってる場合じゃねぇな。」

「なぁなぁ、すげェだろ?おれすげェだろ?」
『うん。すごいよ。さすがルフィくんだね。』
「にっしっし!」


ぐるぐると私の周りを囲むように、そう聞いてくるルフィくんに、すごいねーと言って頭を撫で続ける。


「おい、なんか島が見えるぞ?」


ゾロくんの言葉に島を見る。

えーっと、確かここで何かあったような気がする…

あ、でも、あんまり思い出せないや。
アラバスタのところは結構覚えてるんだけどな。


「見えたか…あの島が見えたっつーことは、いよいよ“偉大なる航路”が近付いてきたってことだ。」
『あそこには、ローグタウンっていう有名な町があるんだよ。…かつての海賊王G・ロジャーが生まれ、そして、処刑された町。』
「海賊王が死んだ町…!」

「行くか?」


船長の言葉は最初から決まっていた。


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bkm
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