私の胸に三つのバッジがキラリとひかる。
けど、二つはニセモノ。
エリカさんとバトルが終わってバッジをもらった。
何日間か修行も兼ねて一緒に過ごした。
『さ、行こうかブイ!』
そして私は今日タマムシシティから旅立つ。
傍らにブイを連れて、次の町へ向かおうとすると、マサキさんに呼び止められた。
「なぁ、レッド。」
『?』
「あんさん……いや、なんでもあらへん。」
何かを言おうとしたマサキさんに首を傾げる。
なんだったんだろう?なんかしたっけ?
「それより、そのイーブイ…。連れてて危ないことあらへんか?」
『……大丈夫。俺がブイを守るから!』
二カッとレッドのようにマサキさんに笑いかける。
誰にも、ブイを傷つけさせたりしない。
ロケット団なんかに、絶対に。
後ろでなんか言ってるマサキさんを無視して私とイーブイは次の町へ走り始めた。
チラリと、上空を見る。
そこにはユンゲラーに乗った女の人。
目がばっちりとあった。
『、』
「!」
あんたちなんかに、ブイは渡さない
私はレッド。
レッドを殺したんだから、私はレッドとして生きなくちゃいけない。
でも、私のポケモンたちに危害を及ぼすのなら、私は運命も変えてみせる。
いつまでも、弱いままじゃダメなんだって気付いた。
だから、せめて、この子たちだけは。
『絶対に、私が守る。』
レッドと違う行動をとったとしても、
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bkm