彼の軌跡をなぞる私 11


私の胸に三つのバッジがキラリとひかる。
けど、二つはニセモノ。


エリカさんとバトルが終わってバッジをもらった。
何日間か修行も兼ねて一緒に過ごした。


『さ、行こうかブイ!』


そして私は今日タマムシシティから旅立つ。
傍らにブイを連れて、次の町へ向かおうとすると、マサキさんに呼び止められた。


「なぁ、レッド。」
『?』
「あんさん……いや、なんでもあらへん。」


何かを言おうとしたマサキさんに首を傾げる。
なんだったんだろう?なんかしたっけ?


「それより、そのイーブイ…。連れてて危ないことあらへんか?」
『……大丈夫。俺がブイを守るから!』


二カッとレッドのようにマサキさんに笑いかける。

誰にも、ブイを傷つけさせたりしない。
ロケット団なんかに、絶対に。

後ろでなんか言ってるマサキさんを無視して私とイーブイは次の町へ走り始めた。


チラリと、上空を見る。
そこにはユンゲラーに乗った女の人。

目がばっちりとあった。


『、』
「!」


あんたちなんかに、ブイは渡さない


私はレッド。
レッドを殺したんだから、私はレッドとして生きなくちゃいけない。

でも、私のポケモンたちに危害を及ぼすのなら、私は運命も変えてみせる。


いつまでも、弱いままじゃダメなんだって気付いた。
だから、せめて、この子たちだけは。


『絶対に、私が守る。』


レッドと違う行動をとったとしても、


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bkm
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