私はちゃんとレッドの通りブルーにバッチを取られてロケット団に忍び込んだ。そこには鎖に繋がれた作りかけのミュウツーがいた。
怖かった。これからのことを知ってるのに、私は助けようとしない。
もう、すべてがイヤになる。
私は最低な人。
なのに、
「ミュウが…、」
『ぁ…』
《 ♪ 》
なんでミュウは私に擦り寄ってくるの?
ブルーと一緒にミュウを捕まえにきた。
レッドと同じ通りに行動する私だから、どうせミュウが捕まえられないと思ってた。
でも、原作通りだったのは途中だけ。
ルージュラを使う男たちをミュウが不思議な力で硬直させたと思ったら、ミュウは私に擦り寄ってきた。
『ぅ、あ、』
「なんでミュウがあんたに懐いてんの?!」
《?》
『し、知らない…』
ブルーが驚いてる横でミュウは自分に関係がないとでもいうように、私の首に擦り寄ってくる。
おそるおそる手を伸ばせば、撫でて欲しいのかグイグイと私の手に自分の頭を押し付けた。
となりのブルーの目が怖い。
『わっ、お、オレもう行くから!』
「え、ちょっとーっ!待ちなさいよ!」
ブルーの目が怖かったので、ミュウも置いて私は逃げた。
これ以上いたらブルーに女だってバレそうだったし、極力一緒にいたくない。
『もう、意味わかんない…!』
なんでミュウが私に懐かれるの、
私は、最低な人間なのに。
わかんないわかんないわかんない。
わかんないよ、
壊れちゃう、
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bkm