I need you! 22


レッドラインを渡ったあとに、見えてきたのは山。もとい…えっと、クジラ。名前は忘れちゃった。
まあ、それは問題じゃないんだけど…


『きゃあっ』
「ナマエ!」


ルフィくんがいろいろやったせいで、私とルフィくん以外のみんながクジラに食べられちゃいました。


「ナマエ!大丈夫か?!」
『私は大丈夫だけど…みんなが……』


海に放り投げ出されそうになった私を、助けてくれたルフィくんにお礼を言って、クジラを見る。

どうしよう…私、いろんなこと忘れてきてるかもしれない。
こんなシーン、あったっけ?
すごく、不安になる。
大まかな内容は覚えてるのに…


「おいお前!!吐け!みんなを返せ!!」
『っ、このクジラ、海に潜っちゃう!』
「!ナマエ!」
『ひゃっ』


ルフィくんの手が腰に巻きついたと思ったら、クジラの中に入った。

…中に入った?


『え?なんで、クジラの中に入れるの?!』
「わかんねぇけど、まあいいじゃねえか!」


中に入ると、何故か通路があった。
なんだか不思議。いやでも、グランドラインだし、いいのかな。うん。
それにしたって、ルフィくんのこの一緒にいると安心が半端ない。さすが主人公だね。


『わールフィくんがいるとなんだか安心するー』
「ししし!おれもナマエといると安心するぞ!」
『ルフィくん可愛い!』


二人できゃっきゃっしてて気付いた。
ツ ッ コ ミ が い な い !


『とりあえず進もうか!』
「おう!」


二人で手を繋ぐと、私たちは通路をまっすぐ進み始めた。

とりあえずルフィくんと一緒なら、またナミたちに会えるよね。
ナミ、暴走してなきゃいいなあ。

シスコンナミを思い出して、ふう、と一つため息をついた。


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bkm
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