レッドラインを渡ったあとに、見えてきたのは山。もとい…えっと、クジラ。名前は忘れちゃった。
まあ、それは問題じゃないんだけど…
『きゃあっ』
「ナマエ!」
ルフィくんがいろいろやったせいで、私とルフィくん以外のみんながクジラに食べられちゃいました。
「ナマエ!大丈夫か?!」
『私は大丈夫だけど…みんなが……』
海に放り投げ出されそうになった私を、助けてくれたルフィくんにお礼を言って、クジラを見る。
どうしよう…私、いろんなこと忘れてきてるかもしれない。
こんなシーン、あったっけ?
すごく、不安になる。
大まかな内容は覚えてるのに…
「おいお前!!吐け!みんなを返せ!!」
『っ、このクジラ、海に潜っちゃう!』
「!ナマエ!」
『ひゃっ』
ルフィくんの手が腰に巻きついたと思ったら、クジラの中に入った。
…中に入った?
『え?なんで、クジラの中に入れるの?!』
「わかんねぇけど、まあいいじゃねえか!」
中に入ると、何故か通路があった。
なんだか不思議。いやでも、グランドラインだし、いいのかな。うん。
それにしたって、ルフィくんのこの一緒にいると安心が半端ない。さすが主人公だね。
『わールフィくんがいるとなんだか安心するー』
「ししし!おれもナマエといると安心するぞ!」
『ルフィくん可愛い!』
二人できゃっきゃっしてて気付いた。
ツ ッ コ ミ が い な い !
『とりあえず進もうか!』
「おう!」
二人で手を繋ぐと、私たちは通路をまっすぐ進み始めた。
とりあえずルフィくんと一緒なら、またナミたちに会えるよね。
ナミ、暴走してなきゃいいなあ。
シスコンナミを思い出して、ふう、と一つため息をついた。
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bkm