途中、“凪の帯（カームベルト）”の海域に入ちゃって（主にウソップくんが）大変だったけど、無事に“偉大なる航路”の入口にこれました。


『てゆーか、“赤い土の大陸（レッドライン）”？』
「おい、なに一人で言ってんだ。危ねえから捕まってろ」


口に出してたらしい。慌てて口を抑える。
それから腕を広げたナミを見る。

わー…本当にシスコンみたい…

普通はここで柱の方に捕まってろって言うよね？そうだよね？…それとも、姉弟でコレは普通なのかな…


「早くしろ」
『…はあい』


目が怖かったので、素直にナミの腕にしがみつく。
なんで、こんなに偉そうなんだろうね。
お姉ちゃん、こんな子に育てた覚えないのに
……ベルメールさんに似たのかな

そう思った瞬間、ボキッと音がしてそちらを見る。

舵が折れてました。


『ベルメールさんの呪い…？』
「おま、舵が…！」

「ぶつかるーーーっ！！！」


あれ？こんなシーン、あったよね？大丈夫だよね？
ベルメールさんの呪いとかじゃないよね？大丈夫、ナミはいい子に育ってます。シスコンでちょっと偉そうだけど。
たぶん、彼女できるから大丈夫。お姉ちゃん、見守ってるよ！


「ゴムゴムの…風船っ！」

『わあ…ルフィくんすごいねえ』
「だから、お前はいちいち緩いんだよ」
『いたっ』


ルフィくんがぷくーっと息を吸って丸くなって、柱にぶつかりそうだったメリー号と柱の間に入る。すると、メリー号が柱から離れた。

それに素直に感想を言っただけなのに、ナミに小突かれた。
うう…ひどい…


「入ったァーーっ！」
『よかったあ』
「緩い」
『いたっ』


みんなと同じように喜んだだけなのに…
小突くなんて、ナミひどい…

何はともあれ、とりあえず麦わら海賊団一同、グランドラインに入りました！