間に合ってます。 14


いろいろ疲れた…
ララが変態腹黒属性だと分かりーの、なんだかララが少しだけ優男なことに驚きーの。
この数日で、ハプニング体験たくさん…


『はぁ…』


思わずため息を吐きながら、廊下を歩く。

教室にいたら、ララがうっとおしいので、出て来ました。
出るときに、ニヤニヤしてた壱には体当たりしときました。こっちは苦労してるっていうのに…


『はぁ…』
「結城さん…?」
『うぁっ、さ、西連寺くん…』


ため息をつきながらトボトボと廊下を歩いていると、耳元で声がして、ビクリと振り返る。
すると、そこにはイケメンフェイスな西連寺くん。

うわああああ、いけめんんんんん

いきなりのことだったので、心臓がドキドキバクバク止まらない。


「あ、ごめん、驚かせちゃった?」
『う、ううん!大丈夫ですから!』
「それならよかった。」


フワリと微笑む西連寺くんは、ただのイケメンでした。

うわあああこのイケメンンンンンン!!


『えっと、それでどうかしたんですか?』


心の中で荒ぶりつつ、平面上はニコリと微笑んでみせる。

イケメンって…!イケメンって…!


「うん…あのさ、最近結城さん元気ないよね。」
『……えっ?』
「ララくんが来てから、なんか疲れてるみたいだから…」
『西連寺くん…!』


困ったように微笑む西連寺くん。

なんだこのイケメン。
抱き着いたい。しないけどね!
惚れてまうやろぉぉお!!


『えっと…』
「結城さんが元気ないと、すごく心配になるんだ。早く元気になってね。」
『ぅ、あ…あの…、』
「え?…あっ」


二人して顔を真っ赤にして見つめ合う。
うわぁあ、甘酸っぱいよおおお!
ドキドキするよおおお!!
誰か助けてええええ!!


「結城!」
『うぇっ?こ、古手川くん?』


心の中で助けを呼んだら、風紀委員の古手川くんが来た。
うわあ…古手川くんもキャラじゃないですかあ…
しかも、古手川くんって、私によく突っかかってくるから苦手なんですよねー…


『なんのご用ですか…』
「お、おおまえは、転校生と同棲してるのか!ハレンチなっ!」
『ごめんなさい?』
「首を傾げるな!」
『すいません!』
「まあまあ。古手川くんも、そんな怒らなくても…」
「西連寺には関係ないだろ。」
「そうだけど…」


もう勝手に二人で話し合っててください。
とりあえず、ソロソロとその場から逃げることにした。
すると、西連寺くんと目が合う。


「(またあとでね)」


…イケメンなんてイケメンなんてえええ!!


prev next

bkm
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -