ララと美柑の仲が良過ぎて、お姉ちゃん悲しい。
「名前は、食べ物に弱いよ。」
「へぇ。可愛いね。」
「でしょ?」
『みかんんん!!お姉ちゃん売っちゃらめぇぇえ!!』
実の姉を変態に売るなんて…!
恐ろしい子…!
▽
『た、体育なんて、嫌い…!』
美柑はなんかララに優しいし、私の味方ゼロで悲しい私は、体育なう。
「名前はいいじゃーん。運動神経いいんだし。」
『そんなの関係ないんですー』
元はリトだったおかげか、運動神経だけはいい私。
だからって、体育を好きになることは一生無理です。
体育って、人生に必要ですか?
ないですよね、わかります。
キーンコーンカーンコーン
「では、授業はここまで。」
佐清先生の言葉に、うーんと背伸びしてから、壱と教室に戻ろうとする。
え?佐清先生?
なんか、生徒に人気みたいだけど、私のタイプじゃないですから。あぁ…!西連寺くんが眼鏡をかけてたら…!
「……結城。」
『はい?』
お腹がグーってなりそうなのを我慢しながら歩いてたら、佐清先生に呼ばれた。
このあとほど、原作が欲しいと思ったことはない。
ララSide
「あれー?名前いないし…」
美柑に作ってもらった弁当を、名前と食べようと思ったら、名前がいなかった。
ちぇー。名前にアーンとかしてもらおうと思ったのになぁ。
「あ、ララくん。名前のこと探してるの?」
キョロキョロと名前を探してると、名前といつも一緒にいる…えーっと、イチだっけ?が、話しかけてきた。
「名前なら佐清先生に呼ばれてたよ。」
「佐清…?」
誰だっけ?
とにかく、名前のこと探そ。
名前のこと捜しに行こうとしたら、女が引っ付いてきたけど、それを無視して、屋上に向かった。
ざあんねん。僕には名前だけしかいらないんだよね。
他の女はいらない。必要ない。
僕の大切は名前。
初めて好きになった女の子。
「あ、なんかムラッとしてきた。」
早く名前見つけて抱き締めよ。
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bkm