間に合ってます。 10


ララと美柑の仲が良過ぎて、お姉ちゃん悲しい。


「名前は、食べ物に弱いよ。」
「へぇ。可愛いね。」
「でしょ?」

『みかんんん!!お姉ちゃん売っちゃらめぇぇえ!!』


実の姉を変態に売るなんて…!
恐ろしい子…!





『た、体育なんて、嫌い…!』


美柑はなんかララに優しいし、私の味方ゼロで悲しい私は、体育なう。


「名前はいいじゃーん。運動神経いいんだし。」
『そんなの関係ないんですー』


元はリトだったおかげか、運動神経だけはいい私。
だからって、体育を好きになることは一生無理です。

体育って、人生に必要ですか?
ないですよね、わかります。



キーンコーンカーンコーン

「では、授業はここまで。」


佐清先生の言葉に、うーんと背伸びしてから、壱と教室に戻ろうとする。

え?佐清先生?
なんか、生徒に人気みたいだけど、私のタイプじゃないですから。あぁ…!西連寺くんが眼鏡をかけてたら…!


「……結城。」
『はい?』


お腹がグーってなりそうなのを我慢しながら歩いてたら、佐清先生に呼ばれた。

このあとほど、原作が欲しいと思ったことはない。


ララSide

「あれー?名前いないし…」


美柑に作ってもらった弁当を、名前と食べようと思ったら、名前がいなかった。

ちぇー。名前にアーンとかしてもらおうと思ったのになぁ。


「あ、ララくん。名前のこと探してるの?」


キョロキョロと名前を探してると、名前といつも一緒にいる…えーっと、イチだっけ?が、話しかけてきた。


「名前なら佐清先生に呼ばれてたよ。」
「佐清…?」


誰だっけ?
とにかく、名前のこと探そ。

名前のこと捜しに行こうとしたら、女が引っ付いてきたけど、それを無視して、屋上に向かった。

ざあんねん。僕には名前だけしかいらないんだよね。
他の女はいらない。必要ない。

僕の大切は名前。
初めて好きになった女の子。


「あ、なんかムラッとしてきた。」


早く名前見つけて抱き締めよ。


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bkm
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