いまだに逃げ続けてる結城名前です。
私のライフはもうゼロ!
やめたあげてよお!
後ろから来る女の子たちの勢いが怖いよぉぉおおお!!
「ね、名前。なんであの子たち怒ってるの?」
『ララのせいでしょうがぁぁああああ!!』
ララが変なことを言うから!!
私ってば、かわいそうじゃないですか?!
「あ。行き止まりだ。」
『うそぉぉおお!!』
どうしようどうしよう。
え?私ってリンチ確定ですか?
女の子たちにフルボッコ?!
それだけはいやぁぁぁあ!!
「ね、名前。逃げたい?」
『逃げたい逃げたい逃げたいですぅうう!!』
「じゃあさ、僕名前と結婚するから、名前の家に住んでいいよね?」
『え。』
こ、この人、私に取引持ちかけてる?
しかも、すごい悪徳商法なんですけど!
「早く決めないと、追い付かれちゃうよ。」
『うわぁぁああんん!!わかったから、助けてくださああい!!』
「ん。約束ね!」
こうして私は悪徳商法に捕まったのです。
みかぁぁあんん!!ごめんなさあああいい!!
「じゃ、ペケ。あとはヨロシク。」
《はい。》
『は、早く!!』
「ワープ!」
ララがそう言ったとたん、私たちは光に包まれた。
「………へ?」
「き…消え…た?」
私たちがいた場所に残ったのは、私の制服とペケだけだった。
▽
『んっ…、ここどこですかぁ…?』
「さぁ?コレ、緊急脱出用だから、行き先は決めらんないだよね。」
目を開けると、真っ暗な場所。
ここどこだろう?
いや、それよりも問題が、
『(なんか、スースーする?)』
それに、何かと密着してる感じが。
あ、やばい。嫌な予感がします。
この、私が成り代わったリトって、確かエロハプニングとか多かったんですよね。
はい!とゆーことは!
『〜〜〜〜っ!???!』
「あ。このワープくんって、生身しかワープ出来ないんだ。」
『うぇぇええ!??』
全裸な女(私)と、これまた全裸な男(ララ)。
裸見られたぁぁああ!!
お嫁に行けないよぉおおお!!
「え…」
『うぇ?』
「ロッカーの中で、なにしてるの…?」
そこには驚愕な顔をした西連寺くんがいました。
いやいやいやいや…
こんなラブハプニングあり?!ありですか?!
「誰?」
『いや、あの、ちょ、違うんですぅううう!』
慌てて、身体を腕で隠しながら、首を振る。
やめてぇえええ!!
これ以上私のライフゲージを削らないでぇええええ!!
「とりあえず、この服で隠して!」
『!あ、ありがとうございますぅうう!!』
西連寺くん、テライケメン。
私にトレーナーを貸してくれた西連寺くんに感動しながら、それを羽織る。
「いつまでもここにいるわけにはいかないし、僕、結城さんの服持ってくるね。」
『な、なにからなにまでありがとうございますぅうう!!』
もう西連寺くんと結婚したあぁああ!!
そんなことを考えつつ、西連寺くんの出てった扉を見つめる。
やだ、隣からすごい視線来る。
ララからの視線がぱなぁぁあ!!
「…ねぇ、名前。」
『はい!』
「子作りしよっか!」
『は……はい?』
「あ、大丈夫。優しくするから。」
貞操の危機だった。
『間に合ってますからぁぁあ!!』
「大丈夫大丈夫。」
『やめてくださいぃいいい!!そして全裸で迫るなぁぁあ!!』
もうやめてあげてよお!!
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bkm