間に合ってます。 3


朝、結婚しよ!なーんて言ってきたララを振り切って学校に着いた私。

西連寺くんに、絶対誤解されたなー。
まあ、いっか。

そして現在、お昼休み。
ルンルン気分でお弁当を食べようと、カバンを漁る。


『え?あれ?……うそ。お弁当、忘れた…』


カバンの中を漁るけど、お弁当がありません隊長。

絶対、あの時だ。
あの男が、私に結婚しよ!なんて言って抱き着いて来た時だ。

うわぁぁああんん最悪ぅぅうううう!

私がお弁当ないことに絶望していると教室の扉がガラッと開いて、壱が私の名前を呼んだ。


「名前!どういこと!?すっごい美少年が名前を探してる!」
『へ?』





『ララ!なんでここにいるの!』
「あ、名前!みーつけた!」


ララのいる場所まで来ると、そこにはたくさんの女の子に囲まれたララの姿。

うわぁぁああ帰りたああああ


「はい、コレ。持ってきたよ。」
『あ…』


そう言って、ララはお弁当を私に差し出した。

嬉しい。嬉しいんですけど、周りの女の子の目が怖いです。逃げたいです。

みかあああああああんん!!!
お姉ちゃん大ピンチぃぃいいい!!


「ね…名前、その人誰よ?どーゆー関係?」
『え?えっと、』


壱の言葉に、ダラダラと冷や汗を流す。
関係?そんなのありませんけど何か?
無関係ですけど何か?


「僕?僕は名前の旦那さん!」
『!?』


ギュッと私を抱き締めてきたララに殺意が湧きました。

うわぁぁああんん!!みかぁぁああんん!!助けてぇぇええ!!


「「「「どいうこと?!」」」」
『いや、違います、違います!ちょっ、違いますからぁぁああ!!』


女の子たちの私を見る目が殺意に変わってる。
やばいやばいやばいやばい!

そして猿山壱ぃぃい!!なんでそんなニヤニヤしながら、私を見てるんですかぁぁああああ!!


「名前…僕のこと全部知りたいって言ったのに…僕と一緒になってくれないの?」


この人、確信犯でしょ。


「「その子を捕まえてーーっ!!」」

『いやぁぁぁあああああああ!!!』


誰か助けてぇぇええぇええ!!!


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bkm
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