間に合ってます。 2


前回やっとこさ、リトに成り代わってることに気付いた結城名前です。

展開早すぎて、いろいろついていけない。
誰か助けてあげてー。

とりあえず。
なんでだかわからないけど、追われてるララ(?)と一緒に逃げてます。
追われてる人を追い出すほど、私は非常じゃないんで!


「あれは……結城さん?」


ちなみに、この時私とララを西連寺くんに見られてたことを私は知らない。

てゆか、なんでララが男の人?
あれ?女の子だったよね?

誰か、ちょっと原作ぷりーず!

ゴズッ!
そんな音がして、逃げてる私たちの目の前に大型車が落とされる。

逃げ道ゼロ。


『いやぁああ!!なんでこうなった!近付かないでぇえ!!』
「……ララ様…」


ララ様じゃないよ!
それより、私ってばパジャマなんだけど!


「いい加減におやめください。家出など!!」
「やだね。」
『そうだよ!嫌に決まって……は?家出?』


わんもあぷりーず?


「僕はもうコリゴリなんだよ。後継者がどうとか、毎日毎日見合い見合い!」
「しかし、ララ様。これはお父上の意志なのです。」


そういえば、あの漫画のララが来た理由って、家出だっけ…?

え、私ってば、どうして関わったぁぁあああ!!


「父さんなんて関係ないし。」


パカ、とララ(仮)が携帯的なのを出すと、タコみたいな変なものが出てきた。

いやぁぁぁぁあああ!!
関わりたくなぁぁぁあああい!!


「!」
「まずい!ララ様の発明品だ!」

「それ!吸い込んじゃえ!」


あ。って、思った。

瞬間に、タコみたいな変なのから、風が出てきて、辺りのものを吸い込み始める。

公園にあったベンチも、草木も、ゴミ箱も、そして追っ手の人まで。


『すご…』


圧巻される。
と、同時に私は漫画の世界にいるのか、と自覚して涙が零れそうになった。
えー…どうして、私気付かなかったのー…

って、

『いやぁぁぁあああ!!どんどん強力になってるぅぅうう!!早く止めてぇぇええ!!』

タコみたいなのは、とうとう私までも巻き込み始めました。

いやぁぁぁあああああ!!


《ど…どうかしました?ララ様》
「う〜ん…これ、どーやって止めるんだっけ?」
『嘘ぉぉぉおおお!?!!』


スポッ。

そんな音がして、私がタコみたいな機会に吸い込まれる中、聞こえたのは、ララ(仮)の、なんともツッコミどころ満載な言葉だった。





『ぅうー…』


昨日はひどい目にあった…

関わらなければよかった。
てゆーか、私がリト成り代わりだなんて知りたくなかった…
なんで、私ってば、昨日ララ(仮)に会っちゃったんでしょう…

さーいーあーくー。


「…おはよ。結城さん」
『!あ、西連寺くん、おはよう。』


…って、あれ?
もしかして、私がリト成り代わりだとしたら、西連寺くんって春菜ちゃん成り代わりなの?


「僕、昨日…」
『あ、あの!』
「えっ?」


聞くしかない。これは聞くしかない。

もしかしたら、西連寺くんも前世の記憶持ってるかも…!

あれ?でも、いきなり前世ある?とか聞いたら駄目だよね?

これは順序良く、知っていこう。


『私、あの、もっとよく貴方のことが知りたいの!だから、その、いろいろ知りたいです!』


ぺこり!お辞儀をして丁寧に言った。

よし!言った!
これで、ジワジワと前世あるか聞きましょう!
仲間がいると嬉しいですよね!

お辞儀を止めて、西連寺くんの顔を恐る恐る見る。
時が、止まった。


「へぇ〜。そっちもそーゆーつもりだったんだ。ちょーどよかった!」
『……へ?』
「じゃ、結婚しよ!名前!」
『なっ、へ?結婚んんんん??!!』


だんだん、自分がリトと同じ運命を歩んでるんじゃないかと不安な結城名前ちゃんがお送りしました。

どうしてこうなった!!


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