恐らくたぶん、バタコさんになった名前さんだよ!
もう、いろいろとわけわかめだよ!
またまた気絶した私が目を覚ました時に、ジャムおじさんが相談に乗ってくれたよ!記憶喪失ってことになったよ!名前さん、涙目だったよ!そして、分かったのが何故かバタコさんのポジションに私がいることだよ!もう名前さん、涙流してたよ!
いやいやそれよりも問題は、
「名前さん、一緒にパトロール行きませんか?」
何故かアンパンマンが人になってることです!!しかもイケメン!!うわぁぁあんん!!誰か助けてぇぇええ!!なんで?!ほわーい!へるぷみー!!
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃいい!!近寄らないでぇぇええ!!うぇぇえええ!!!』
「あははは。」
笑いごとじゃなぁぁいい!!
私が後ずさって、明らか逃げてるのに、アンパンマン(仮)は素晴らしい笑顔で迫ってくる。うわぁあ、素晴らしい笑顔ですね!わかります!わかりたくないよばかぁ!そりにしたって、笑顔で迫ってこないでくださあいいい!!
こんなイケメンな人間がアンパンマンなんて認めない。断じて認めない。ずぇったい認めない!!
『うあぁあんん!!ごめんなさいってばぁぁあ!!』
「なにを謝ってるの?ぼくは何も怒ってないよ。」
『じゃあ、ジワジワと近寄ってこないでぇぇええ!!』
「あはは。」
笑いごとじゃなしぃぃいい!!
『家出してやるぅぅうう!!!』
「あ。外に行っちゃった。」
そのまま私は涙を流しながら、外に飛び出した。
うわぁぁああんん!!
もう帰ってこないからなぁぁあ!!!
「ジャムおじさん、どうしましょう。ぼく、迎えに行きますか?」
「ふふふ。名前もすぐに帰ってくるよ。少し混乱してるんだろうねぇ。」
もうみんな緩いわ!!!
▽
『ぅうう、もうイヤだ。イケメンなんて二次元だけでいいんだ…』
大粒の涙をボトボトと零しながら、森の中をてとてと歩く。
なんで、ふっつーのアンパンマンの世界じゃなくて、アンパンマンが人間(しかも男しかもイケメン)な世界なんだよう!
男嫌いの私に対する嫌がらせ?嫌がらせか!!三次元に男なんていらないの!二次元だけでじゅーぶん!
『ばかーーーっ!!!』
森の中、空に向かって思いっきり叫ばずにはいられなかったのです。
べ、別に変人とかじゃないからぁぁあ!!
ずんずん森の中を進んで行くと、開けたところに出た。
『わーお!きーれーいー!』
きゅんきゅんいたします!すごく綺麗なお花畑!現代にはない、こんな綺麗なお花畑にトキメキを感じますわ!
ぱふんっと、お花畑で横になる。
うーん。空も綺麗…
きっと、アンパンマン(?)の世界じゃなかったら、こんな景色は見れないだろうなぁ…
そよそよ流れる風が、私の髪を揺らす。
太陽も、優しく私を照らしてて、なんか落ち着く。
『ふぁぁー…』
その気持ちよさに大きな欠伸、のちお昼寝です。
あー…イケメンがいないって幸せですーん。
おやすみなさい。
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bkm