愛でるのです! 6


『あ、もしもしおじいちゃん?』
【名前ちゃんが電話なんて久しぶりじゃのう。】
『じゃのう、じゃありませーん。理人さんが私とメイちゃんの執事を兼任してるってどういうことですのー?』


のんきにじゃのお、なんて言うおじいちゃんに、たぬきジジイって呼ぶぞ、なんて思いながら、ムスーっと聞く。

ちなみに、原作とは違って私とおじいちゃんの仲は良好です。だって、そもそも私が本郷家を恨んでないですし。むしろ、感謝でいっぱいですよ。

私の両親はアレだったので。
まあ、そのお話はまた今度。

ちなみに。私的には今度おじいちゃんとメイちゃんと一緒に温泉にでも行きたいな、と思っております。


【……言ってなかったかのう?】
『言ってないです。』
【忘れちゃってたじょ】
『……………』


おじいちゃーん…
それって大事なことだと私は思うのですけどー…


【とりあえずは、忍と理人はメイちゃんと名前ちゃんで使いなさい。】
『りありー?』
【りありーじゃ。】
『……おーまいがー。』


なんと。私とメイちゃんで理人さんと忍を使うことになるそうです。

こんなの前代未聞ですよ。
ありです?ありですか?ねぇ?


【よろしく頼むじょー。】
『えっ、ちょっ、まっ、』

プープープー……、

えー…
おじいちゃんは、私の言葉を聞かずに電話を切ってしまいました。
そんなバナーナ。

え?じゃあ、結局理人さんと忍はメイちゃんの執事で私の執事?

……剣人くんが来たらどうなるんだろう。
まあ、剣人くんならメイちゃんの執事になってくれるよね。うん。

ちなみに、剣人くんとも知り合いな私。
私が小さい頃に住んでた頃に、まだちっちゃな剣人くんがいたから、すごく可愛がっちゃった。
だって、ちっこい剣人くん可愛いんだもん!
いや、理人さんも可愛かったんだんだけと、なんだか威圧的だったというか、なんというか…、

まあ、剣人くんは可愛かったよ!うん!

とりあえず、目下の問題はこの冷戦なう!な二人をどうにかすることだと思うの。


『あのー。お二方?』
「「なんでしょう?」」


わぉ。ぴったり。


『冷戦はいいから、忍は私の車イス持ってきてください。で、理人さんは、メイちゃんの部屋の掃除をよろしくお願いしますわ。』
「「わかりました、名前様。」」


…なんで、そんなにピッタリなのに、仲が悪いの…

同じタイミングで礼をする二人を見ながら、思わずそんなことを考えてしまった。


prev next

bkm
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -