愛でるのです! 4


「ひゃあぁぁぁあ……っ!!」


忍に理人さんへの挨拶と掃除道具を取りに行かせて、メイちゃんと一緒に談笑していると、隣の部屋から悲鳴。

それにメイちゃんは驚いて隣の部屋へと向かう。
ちなみに私はというと、なんで隣りの部屋から叫び声が聞こえるのか知ってるので、ゆっくりと隣りの部屋に移動しました。

またまたタミちゃんと神崎さんは戦ってるのかしらかしらー。

ちなみに、私はメイちゃんが来るまでにタミちゃんとは仲良くなり済みです。
だって、もともとメイちゃんが来たら陰寮にいようと考えてたし。そしたら、タミちゃんとも仲良くしとかないとだもんね。

そんなことを考えながら、私が隣りの部屋に向かうとそこにはタミちゃんとメイちゃんが自己紹介中でした。

やだ。こんなシーン見た、見たよ!
懐かしい!


「よっ!おら、タミー!よろしくだっぺ!」
「おら?っぺ?姫?」
『タミちゃん。』
「あ、名前!」


私が行くと、まるで犬のように尻尾(幻覚)を振りながら私に抱き着くタミちゃんの頭を撫でる。


「なんで最近ここに来なかっただ?」
『ふふふ、ごめんね。ちょっと忙しかったのよ。』
「名前お姉ちゃん、タミちゃんのこと知ってるの?」
『ええ。メイちゃんよりも、先にここにいたしね。』
「そっか!よろしくね、タミちゃん!」


二人に囲まれてると、なんだかペットが二匹に増えたみたいな気分になった。

あぁ!可愛すぎるわ!
ほんと癒し!天使!My Angel !


「……名前お嬢様?」
『……………あらー。理人さん。お久しぶりですー。』


そんな二人に癒させれていると、後ろから低い、とてつもなく低い声。
それにギギギ…と振り向けば、そこには笑顔の理人さん。
やだ、笑顔が怖いと思ったの初めてだわ。
こんな初めて返品したいけど。


*-*-*-*-*-*-*-*-*

そして私たちは現在、タミちゃんと神崎さんと別れて、メイちゃんの部屋。
早く、忍来て。理人さんが、怖いとです。


「なんで貴方様がここに?」
『……理人さん、目。目が恐ろしいですわ。』
「お嬢様は私に犯されたいようで。」
『いやいやいや、そんなこと言ってないですから。私は生涯純潔を守るんですぅぅぅう!!』


ぶっちゃけ、実は私の婚約者候補として名前が上がってた理人さん。そして、する気満々だった理人さん。

ちょっと危ないと思った私は半ば無理矢理おじいちゃんに頼んで理人さんをメイちゃんの執事にしちゃいました☆えへ

これで原作に沿ったわ!とか思ってた時期がありました、ええ。ですが、それは間違いだったようです。


「名前お姉ちゃん、理人さんと知り合い?」
『私の前の執事よー。あ、でも今はメイちゃんのだから安心してね?』


にっこりと笑ってメイちゃんの頭を撫でる。


「私は確かに、メイ様の執事ですが、お嬢様の執事も兼任してますよ?」
『……………は?』


ちょっとここで理人さんから爆弾発言頂きました。


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