家だからって透の演技するの忘れてた私がいけない。私がいけないんだけど…
『草摩く、』
「……ごめん、本田さん。」
焦ったからって抱き着かなくてもよかったんじゃないの自分…!
ってか、
『可愛い…!』
「え?」
『なにこれ、可愛い、可愛いすぎ!』
自分馬鹿だったけどそれ以上に可愛いすぎる!
ど、どどどうしよう!
この記憶なくされるとかどこの鬼畜ゲーだよ!
やだ!無理!
『はう…草摩くん…』
「ちょ、本田さん?!」
『ん?なぁに?』
「っ、」
可愛い可愛い。
どうしよう。草摩くんがこんなに可愛いなら草摩くん大歓迎なんだけど。
『草摩くん、ここに住まない?』
「……へ?」
『だって草摩くん可愛いし…、草摩くんは家に帰りたくないんだよね?なら、私の家に住もうよ!ね?ね?』
「えっと、」
子姿の草摩くんにジリジリと迫る。
やだ、本当に可愛い!
そのままギュッと胸に押し付けるように抱き締める
「ほ、本田さん!苦しいから!」
『あ…ごめんね?で、返事は?もし、家の人が文句言うなら私から言うよ?』
「でも…悪いし……」
影を持つ彼に原作のことを思い出す。
そういえば草摩由希くんは草摩家にすごいトラウマあるんだよね。
うーん。これは今度私から挨拶しないとだね。
もう草摩くんは私の大事な子だし?
だって可愛いんだもん!
もともと草摩夾よりも草摩由希派だし!
『うん!だから由希くん一緒にいよーね!』
「な、なまえで呼んだ…?」
『あ、ダメだった…かなぁ?』
「う、ううん。全然いいよ。」
『よかった!私のことも名前で呼んでいいよ。』
私の言葉に子姿の由希くんはニコっと笑う。
子姿可愛い!可愛いよ!
『じゃあ、一緒に住もうね!』
「え、」
『じゃ、早くご飯たべよ!』
私はそう言って立ち上がると子姿由希くんを置いて、ご飯の用意をすることにした。
え?無理矢理由希くんを納得させたとか知らないよww
ポンッ
『きゃぁぁあ!!』
「ごめんね。名前。」
『……だ、だいじょぶ。』
ただ突然子姿から人間の姿に戻る時に裸なのは許せない。
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bkm