貴方に価値はありますか? 4


とりあえず、殺気の収まらない私は寝ることにした。
落ち着いてから、あのクソ☆男を殺すことを考えよう。
紙なんて呼ばないよ?あんなやつクソ☆男で十分。

あんがい、私は疲れていたらしい。
ベッドに入って五分で寝れた。



*-*-*-*-*-*-*-*-*


目が覚めるとある程度今の私の置かれてる状況が理解できてきた。

うん。とりあえず、

『買い物行こう。』


久しぶりに元の?世界に戻ってきたんだし、元の世界のいろいろ欲しい。

あと冷蔵庫はあったけど、食材はなんにもなかったから食材も買わないと。
夜ご飯は…、うん、適当にコンビニ弁当買お。

そう思って、出掛けようと思ったところで、自分が着物しか持ってないって気づいた。


『(どうしよう…、)』


着物って目立つよね…。
あんまり目立つことはしたくないんだけど。

タンスとかも見てみたけど、服はなんにもなし。

クソ☆男は役立たずだな。
せめて私の役に立てよ。価値なしめ。

クソ☆男に悪態をつくと私は諦めて出掛けることにした。




外に出るといろんな人からの視線がくる。
最悪、最悪だ。

あ、刀はちゃんと置いてきたよ。
私のは銀時と違って本物の刀だから、置いておかないと銃刀法違反で捕まっちゃう。

こうして歩いていて気付いた。
お金はあるけど、地図がない。

=どこに行けばいいのかわからない!

ヤバいなーと思って、辺りを見渡すけど周りには私に対して下心を持った目を人しかいない。
聞くにも聞けない状態。


『(あ、あの子…、)』


その中に一人だけいた。
私に興味なさげに歩く子。


『あの…、』
「?なんですか?」
『ここらへんに大きなショッピングセンターありませんか?私、ここの近くに引越してきたばかりで…』
「あ、じゃあ案内しますよ。私、友達と遊ぶ約束してたんですけど、ドタキャンされちゃって…」
『本当ですか?ありがとうございます。私、高杉名前って言います。よろしくお願いしますね。』
「私は桃井さつきです。こちらこそよろしくお願いします!」


ニッコリ笑顔が素敵な美少女はどこかで聞いたことのある名前だった。


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bkm
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