■ できちゃった婚

うふ、あはは、えへへ


『笑うしかない』


いや、真面目に。
ロードとティキに処女を奪われ、約三ヶ月。
女の子の日が来ない。
そうです、ぶっちゃけたお話すると生理が来ないのです。

これがどういう意味か。
賢いみなさまなら分かるはず。


『いやいやいや、わかりたくない。わかりたくないっていうか、ありえないでしょ。』


現実逃避するっきゃない。
え?だって、後にも先にも、結局あのあといろいろあって、ロードとしかシてないし。
男とヤったのはティキだけなんですよ?

一発でデキるって、どんだけおまえの遺伝子は子孫残そうとしてんのよ。


「陽奈多ー?どうしたのお?」
「悩み事か?」


ギュッと私の前から抱き締めてきたロードと、後ろから抱き締めてきたティキに苦笑い。
どうしよう。本当に出来てたら、絶対ヤバい。

なにがって?
ロードがだよ!!
どうしようどうしようどうしよう。
私、殺されるかも。

ジワリ、そう考えると涙が滲んでくる。


「?!陽奈多、どうしたのお?なんで泣いてるのお?」
「は?!まだなんにもしてねえぞ?!」


ティキの言葉に、こいつら、今日も二人で私を襲おうとしてたな、とか思うけど、真面目に涙が止まりません。

いや、だって、ヤンデレ拗らせたロードに殺されるかもしれないんだよ?それに、これでもしも、子どもが出来たらポイされて、ニート生活ができなくなったらと思うと…

どうしよう。本当に。


『ティキぃ…どうしよぉ…』


明らかに私のお腹の子(仮)の犯人であるティキに助けを求めたのは言うまでもない。


「陽奈多…」
『キス強請ってんじゃないからね。勘違いしないで。』
「なに、ヤりたいんじゃねえの?」
『違う。ロードも、聞いて、?』
「陽奈多?なんでティッキーに助けを求めるのぉ?なんで僕じゃないのお?陽奈多は僕の方が好きでしょう?ねえねえねえ」
『ロード。愛してるから、話を聞いて』
「!…僕もね、陽奈多愛してるう」


もう、これは捨て身の覚悟で行くしかない。
今の私の選択肢。
@ノアから逃げる
A子どもをいなかったことにする
Bヤンデレ軍団に全面的に協力を求める
ちなみに@の場合。捕まったら、私の人生ジエンド。
Aの場合。私の良心が押し潰される。
結果、選択肢はBしかないのよ。

はあ、と大きく息を吸って、女の子の日が来ないことと子どもが出来たかもしれないことをロードとティキにゆっくりと説明しました。

だんだんと目が虚ろになって絶望に満ちてるロードと、だんだん目が輝いて希望に満ちてるティキに、本気でロードに殺されるかと思った。


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