■ ヤンデレフラグもダメ、絶対。

ロード・キャメロットと友達になった陽奈多もといルーチェです。

そのロード・キャメロットさんなんですが、私の知ってるロード・キャメロットと同じみたいなんですけど。
てか、話に千年伯爵とかティキとか出てくる時点でモノホンじゃねーか。
やーめーてー。D灰とか死亡フラグ。

さらに言えば私、ロード・キャメロットにすごい気に入られてんですけど。

あれ?ロード・キャメロットって人間嫌いじゃなかったけ?あれ?なんでだい?ねぇ、なんでだい?
あい あむ ひゅーまん なんだけど。


「ルーチェさん、これありがとうございました。」


私がそんなことを考えていると、私が本を貸した子が本を返しにきたらしい。

……名前なんだっけ?まあ、いいか。

頭の中でそんなことを考えながらにっこりと笑う。


『大丈夫ですわ。こんなものでよかったら何時でもお貸しいたしますよ。』
「まぁ。嬉しいわ。」


ウフフ、アハハって効果音流れるね。

そんな感じの空間を作っていると、いきなり相手の身体が思いっきり飛んだ。…飛んだ?


「うっ…」
「ボクのルーチェに人間が触らないでよ?次に触ったら殺しちゃうよぉ?」
『……………』


ロードが笑いながら女の子に馬乗りになって言う。
なにこれ。超恐い。私、泣くよ?

………泣かないけど。


「ルーチェぇ、ボク、他の人としゃべっちゃダメって言ったよねぇ?なんで、しゃべるのぉ?」
『………』
「ルーチェぇ?」


私、お金持ちと結婚してニート生活できるかな。

なんかロード(わざわざファミリーネーム言うのめんどい。)がいる限り無理な気がしてきたんだけど。そんなバナナ。

とりあえず、目標。
ロードのヤンデレフラグを折り曲げる勢いで回避します。

むしろ、バッキバッキに壊さないと私の命が危ない気がしてきた。


「ルーチェぇ…ボクのこと無視、するのぉ?」
『そんなこと、ありえませんわ。』
「そうだよねぇ!だってボク、ルーチェに無視されたら、殺しちゃうかもしれないもん…」


気、じゃない。
ガチで危なかった。



[ prev / next ]
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -