■ もっと粘ってください。本当に。
「ロード、何故ここに人間の女が…?」
「いいのぉ。陽奈多は僕の特別なんだからぁ。」
「……そうか。」
おい、甘党。何故そこで納得するんだ。
もっと粘るべきでしょ。うん、粘るべきだよ。誰のために?私のためにだよ。J(常識的に)K(考えて)でしょ。
…ちょっと流行り言葉使ってみたかったの。許して欲してくださったら、嬉しいですわ。
「ねぇ、陽奈多ー。僕といいことしよっかぁ?」
『ひっ…!』
ちょっと脳内で違うこと考えてたら、キスができそうな位置にロードがいた。ただし、目が笑ってない。怖い。
え?私、なんにもしてないよね?むしろ、されたよね?
「なんで恐がってるのぉ?陽奈多、僕のこと好きでしょぉ?」
『(そんなこと言った覚えな……あ、あるか。)』
そういえば、おとなしくさせるためにそんなこと言いましたわ。好きとか。
まあ、それは置いといて。
とりあえず、このカオスな場所を納められそうな人カモン。
現在の状況→ロードが私に迫ってて、ロードに迫られてる私の後ろから双子が私の胸揉んでて、甘党がそんな私たちを不思議そうに見てる。
わー、カオス。
なんということでしょう。
私の貞操が危機Part Two
あれ?スリー?フォー?どうしよう。もう何回目かもわからない。どんだけですか。
そして胸揉まれても、平常心でいられる私って、メンタル強くなった。
『とりあえず、その人誰ですか?』
にーっこり、と笑ってルーチェスマイル。
笑った瞬間、ロードにキスされたけどスルーするしかないと思う。通常運転だよね、ほんともう。
「こいつはねぇ、スキン・ボリックだよぉ。頭堅いけど、陽奈多には絶対手ェ出させないから安心してねぇ?」
『えっと、よろしくお願いします、スキンさん。』
「……む」
唯一の常識人。いろいろよろしく。主にヤンデレ止めたりヤンデレ止めたりヤンデレ止めたり。
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