■ 常識人フラグ来た。神様ありがとう。
「はぁ?連れてきたの俺らじゃねぇし。」
「ヒヒッ!そんなこともわからないとか!」
「……」
わー。修羅場なんだけど。
別に修羅場してもいいけど、私を巻き込まないでほしい。本当に。
帰りたいわ。
「だからと言って、人間をここに置いておけば、いずれはAKUMAに喰われるぞ。」
ハッとした。これは運命だと思った。
この人、常識人だ…!
初めて神様に感謝した。
そうだよね。普通はここに人間置いといて、一番最初に考えるのはそれだよね。それが普通だよね。
甘党最高だった。
ごめん、なんか恐がったりして。
「はぁ?んなこと、させねぇに決まってんだろ。」
「当たり前ッス!ヒヒッ!」
「……それがこの人間の意志なのか?」
「はぁ?当たり前じゃん。」
「おい、人間。どうなんだ。」
違います。全然全く違います。
そう言いたいけど、ジャスデビ怖くて言えないです。
目、目が危ない。濁ってる、濁ってるよ。
「陽奈多ー、一緒に遊ぼぉ?」
そして、このタイミングで入ってくるの?ロードたま。
タイミング悪いとしか言えない。
「…なんで、いるの。」
だーかーらー。笑顔からの真顔が一番恐い。
ぎゅぅぅう!っと、痛いくらいにロードに抱き締められながら死んだ目。
あぁ。家に帰って、さっさとニートもとい金持ちと結婚したい。
自分の夢が叶う日は果たしていつになるんだろう、とか思いながら、三人を思いっきり睨み付けてるロードを見てるしかなかった。
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