■ 家に帰り隊 隊長 私。
最近、ジャスデロとデビットが私の部屋に来て私を襲ったり、それにキレたロードがヤンデレたり、さらにそれにヤンデるルルとティキがいたりと、なんか私の安息の地がない。
あ、もともと、ここにいる時点で安息の地がなかったわ。あはは。
……うん。キャラ崩壊になるのも許して欲しい。
疲れたんだよ。いろいろと。
げっそりとしながら、私はロードに充てがわれた部屋でゴロンと横になる。
『だる…、』
それにつまんない。
そう思ってゴロゴロとベッドで横になっていると、ガチャリと扉が開いた。
即座に、目を閉じる私。
寝たふり、寝たふりである。
「……なぜ、人間がここにいる。」
今まで聞いたことのないその声色に、タラリと冷や汗が出る。
あれ…、これって、甘党じゃない…?
ヤバくないですか…?
ダラダラと冷や汗が止まらない。
死亡、フラグだよね…?
やだやだやだやだやだ、絶対に、死にたくない。
「おい、起きろ。」
『……っ、』
「おい!!!」
ビクリと身体を震わせて、目を開く。
甘党の顔が思ったよりも近くにあって、恐ろしさから目から涙が出そうになる。
『ぁ、う、』
恐い恐い恐い恐い。
顔も恐いけど、雰囲気も恐い。
「……女、何故ここにいる。」
『っ、ロードに…、』
素直に、自分がここにいる経緯についてしゃべろうとしたとき、バンッと扉が開いた。
「「陽奈多〜!」」
ジ ャ ス デ ビ !
お願いだから、タイミングを考えて。
明らかピリピリとした空気じゃん。
気まずい空気漂ってんじゃん。
「あ?なんでここにお前がいんだよ。ここは俺らと陽奈多の部屋だぞ?」
「ヒヒッ、帰れ帰れ〜!」
「お前たちこそ、この屋敷人間を連れてくるなど、なにをしている。」
双子の言葉にいろいろツッコミどころがあったけど、私は気にしない。
そんな細かいところ気にしてたら、ここでは生きていけません。
そしていいぞ、甘党。
もっと言ってしまえ。
そして私を家に帰してください。切実に。
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