■ なんか増えた。増殖した。

トゥットゥルルルーン!
陽奈多 は 仲間(と書いてヤンデレ軍と読む) が 増えた !


今、RPGなんてやってたら、きっとこんなセリフがテロップとして出されてると思う。

だって、リアルに増えたんだもの。ヤンデレ軍。

筆頭はロード?
わぁー。楽しそうだね。
羨ましい。

見てるだけでお腹いっぱい。

……うん。泣きたい。


「なーぁ、ヤろうぜ?」
「ヒヒッ!初めてが三人!」
『ヤりません。三人しません。』


なんか双子が発情期で困る。

なんでボロボロなのに、私に跨って首を舐めたり唇舐めたりするんだろう。
そして、それに動じない私も私だと思う。

あれ?つい先日、私の貞操をマジな方で奪おうとして、ティキとルルに制裁受けてなかったっけ?

その結果が、アレだよね。
そのところどころにある傷跡だよね?

……ちょっとは、反省して。お願いだから。


とりあえず、このまま放置だと、また私の貞操が危ないので、天下の宝刀。もとい、演技をしようと思う。


『お願い…やめて…?』


ウルリと瞳を潤ませてお願い。

顔を赤くする双子に内心シメシメとか思う。
内心だけど。決して外には出さないけど。


「「っ、」」
『(とりあえず、さっさとロードでもなんでもいいから来て。)』


一番いいのは千年伯爵だけど。

そんなことを考えながら、ポトポト涙を零していると、舐められた。

……大事なことだからもう一回言うね。

舐 め ら れ た 。


「ゾクゾクするな。」
「その顔いいね!」
『……………』


なに?なんなの、ノアはそういう感じなの?
泣いてたら、余計に興奮しちゃうよ、的な。

どこのサディスト?

とりあえず、最近貞操の危機率が上がってるので、部屋に鍵かけて引きこもりたい。

てか、家に帰らせて。本当に。



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