■ フラグが立ちまくる。
「なんでなんでなんでなんでなんでイヤイヤイヤイヤイヤイヤ、僕のだから、陽奈多は僕のなんだよ。ねぇ、僕のだからね、ね。陽奈多は僕のだよね。僕のなの。なんで、なんでなんで。うぁ、」
『そうです。私はロードのです。だから、私の首を絞めようとするのはやめてください。』
私の上の馬乗りになって今にも首を絞めそうなロードに落ち着くように言う。
棒読み最低とか言わないで。
私の命が危険なんだ。
うん、ルル=ベルって言葉出したらロードが馬乗りになってきたんだ。
まずい。死亡フラグですね。
「ほ、んとぉ?ほんとに絶対絶対絶対ぜーったい陽奈多は僕から離れないのぉ?ねぇ、」
『うん、』
「一生ぉ?」
『うん。』
何度も疑い深く聞いてくるロードに呆れつつも頭を頷かせる。
だから私の首にある手を離そうよ。
「……僕が人間じゃなくてもぉ?」
『…うん。』
「!…あはっ、やっぱり陽奈多だぁいすきぃ。ずっとずっとずっと一緒にいようねぇ。」
首から手は離れ、ロードは私を抱き締める。
ロードが私の首に顔を埋める横で私は天井を見ながら、帰りたい気持ちで満ち溢れてた。
……もう家でニートしたい。
私に拒否権はないんですよ。はいor死亡だから。
あれ、なんだろ。涙が止まらないや。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
「じゃぁ、僕チケットもらいに行ってくるねぇ!」
『いってらっしゃーい。』
それからも必死にロードを宥めてたら何故か原作フラグ突入した。
なんでデートなの?ねぇ、なんで?
チケットってあれだよね。アレンのやってるピエロからもらうものだよね。
…私、見ちゃったんだ。アレンがピエロをやってるの。
見たくなかった。切実に見たくなかった。
『はぁー……』
思わず一人、壁に背中を預けてため息を吐く。
…このまま逃げたいなぁ。
でも、逃げて捕まったら嫌な予感しかしなあなぁ。
……てゆうか、なんで私がこんなことにならなくちゃいけないんだ。
そんなことを考えているとハイテンションなロードの声。
「陽奈多ー!ただいまぁ!」
『…ロード。その、なにを持ってるの?』
「え?あ!あのねぇ、イノセンスの持ち主がいたか捕まえて来ちゃったぁ。」
そう言ってロードが持っているのはミランダ・ロットー。
ニコニコ笑ってるロードととっても怯えたようにガクガクと震えているミランダ・ロットー。
わーい。原作フラグだぁ。
あれ?どうしよう。泣きそうなんだけど。
元の場所に帰してきてほしい。
私とミランダどっちも。
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