■ なんでもいいから原作に関わりたくない。

そんなこんなで巻き戻しの街に入っちゃったロードと私。

てか、今思ったんだけど私とアレンって面識あるじゃん。ダメじゃん。ヤバいじゃん。てゆうかアレンもヤンデレじゃん。ヤンデレとヤンデレが会ったらイヤな予感しかしないじゃん。

…………ヤバい。これは本当に本気でヤバい。

なにがヤバいかと言うと、私のなにかが失なわれると思うくらいにヤバい。

とりあえず、現在進行形で私の命が危ない。


「ロード様ぁ、この人間は殺していいんですか?」
「切り裂こう 切り裂こう」


私の周りにはアクマが…わー三匹もいるよ。

……死亡フラグとか本当ダメ、絶対だから。
だから、私を平和な金持ちの家に返そう。ロード。

そして二度と関わらないでください。お願いします。


「僕の陽奈多に手ぇ出したらお前らから殺すからぁ。」
「は、は、はいぃぃい!」


アクマはロードにそう言われ急いで私から手を引く。

あぁ、ロードがいれば私は死亡フラグないって?ふふ、ロード自体が私の死亡フラグ乱立者なんだよ…

私は諦めたようにぼーっと外を見ているといきなりロードが私に抱きついてきた。


「ね、陽奈多!これ、ぜぇんぶ僕の兵器だよぉ?すごいでしょぉ?」
『すごい、すごいけど、苦しい…、』
「あっ、ごめんねぇ?陽奈多は強く抱きしめてないとどこかに行っちゃう気がするんだぁ。」


ふにゃっとはにかみながら笑うロードを見ながら顔と力のギャップとか思う。

力強すぎ。なんか飛び出るかと思った。
てゆうか、そういう勘だけは素晴らしいんですね。
私は隙あらばここから逃げ出そうと思ってます。


「ね、陽奈多ー」
『なにー?』
「僕さぁ、ノアなんだよねぇ」


いきなりのカミングアウトどうした。
そう思いながらも、とりあえずロードの話を聞く。

うんうん。私の適応力もすばらしくなった気がする。


『あールルさんも言ってたよね』
「……ルル=ベルに会ったの、?」


あ、ロードがヤンデレ突入五秒前。
もう、ヤンデレってわかんない。

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