助けてくれないんですか?
冷たい牢の中に入れられて、もうすぐで一週間が経つ。
相変わらず、私はボロボロで、青痣が絶えない。
でも、何故かわからないけど、女中という人が私の怪我に薬とかつけて、優しくしてくれる。
出れたら、絶対かすがさんたちに会いに行くんだ。それで、寂しかったって言うの。そしたら、きっと三人は撫でてくれるから。
「おい、Stand up。」
『……?』
牢の中で傷だらけの身体を見ていると、私をここに連れてきた伊達政宗さんが来た。
いつもは私を殴るために赤い人も、天女と呼ばれたあの子もいるのに珍しい。一人だ。
「さっさとしろ!」
『っ、あっ、』
ガシリと、伊達政宗さんに青痣が出来てるところを掴まれる。
痛くて、小さく顔を歪ませる。
けど、それには気付かなかったらしく、伊達政宗さんは、そのまま私を引きずるように歩き始めた。
ただ、案内してあげただけなのに。
なんでこんな目にあうんだろう。
早く、みんなに逢いたい。
▽
連れて来られたのは、たくさんの人がいるところ。
天女も、赤い人も、赤い人よりでかい人も、なんか水色っぽい人も、黄色の人も、ヤクザみたいな人もいる。
たくさんの目が私を見る。
「連れて来たぜ。」
「うむ。」
知らない人たちの前に押し出される。
その拍子に転けたけど、知らない人はそんな私を知らんぷり。
ここにいる人たちの目はゾッとするほど、冷たくて、
あ。私を殺そうとしてるんだ。
そう思ったら、前に死んだときに思わなかったグルグルとした気持ちが心の底から湧き出て、
『ゃっ…、た、けて、』
かすがさん、佐助さん、小太郎さん
無意識に、その言葉を紡いでた。
そして、私の前に立つ三人の影。