がいたら、どうすればいいですか?


「この方が政宗殿を連れてきてくれた方か!」
「Yes!小せえのにすげぇだろ?」
『…………』


なんだか知らない人ばかりに囲まれてしまった。

やだな。早くかすがさんたちのところに帰りたい。


「幸村ーー!政宗が来たって本当?!」


ガラリと襖を開けて来たのは、いわゆる美少女と呼ばれる類の女の子。


『(……あれ?)』


でも、違和感。
なんだかすごく違和感。


「天女殿!!」
「Oh…こいつが天女か…噂通り美人だな…」
「初めまして!政宗!幸村から話は聞いてたわ!」


変なの。
伊達さんも幸村って呼ばれた赤い人も、みんな目がハート。甘ったるい雰囲気が辺りに漂う。

気持ち悪い。


「あら?この子は?」
『……』
「こいつは、俺をここまで連れて来てくれた奴だ。」
「へぇー!よろしくね!私は天女よ!」


自分から天女って言う人に本当の天女はいないと思う。



そしてあれよこれよ、とこの城に留まることになってしまった私。
やだな。めんどくさいし、帰りたい。モロたち大丈夫かな。かすがさんたち怒ってないかな。怒ってたらやだな。怖いな。


「ねーぇ、要ちゃん。」
『……なんですか。』
「あんたさぁ、私の嫌いな女と似ててイラつくんだよねぇ…だからさ、」

死んでくれない?


あ、この人、


「きゃぁぁぁぁあ!!!!!!」
「どうした?!!」


私のこと一番嫌ってて、私を殺した人だ。

叫ぶ天女と呼ばれた人殺しと、集まる人たちをボーッと見ながらそんなことを思った。
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