身体を動かすとジャラリ、手首についている鎖が音を立てる。

髪はボサボサ、首には赤い傷痕、着物は半分脱ぎかかっていて、誰かに見せられるような姿じゃない。

カタ、と音がしたことに顔をあげる。
すると、そこにいたのは私を見下ろし笑っている男の姿。


『出せ…、』


私の言葉に答えずに男は綺麗な顔を歪ませて笑う。

その顔が、とても憎い。
≪ |





「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -