身体を動かすとジャラリ、手首についている鎖が音を立てる。
髪はボサボサ、首には赤い傷痕、着物は半分脱ぎかかっていて、誰かに見せられるような姿じゃない。
カタ、と音がしたことに顔をあげる。
すると、そこにいたのは私を見下ろし笑っている男の姿。
『出せ…、』
私の言葉に答えずに男は綺麗な顔を歪ませて笑う。
その顔が、とても憎い。
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