土方さんを押し退けて、私たちを見た瞬間に走って去った鈴を追いかけるーーー
フリ。
実際は誰もいないような物影に隠れる。
私と土方さんを見た瞬間の鈴の顔を思い出す。
とたん、フツフツと湧き上がる愛おしい気持ち。
「あはははははははははははははははははははは!!!!!!!!!」
周りに誰かいるかもしれない。
けど、笑いは止まらなくて。
傷付いたような、泣きそうな顔。
愛おしい愛おしい愛おしい鈴。
愛してる。
鈴も私を愛してくれてることが気持ちよくて。
好きなんて気持ちじゃ表せられない。
鈴を愛しすぎて、辛いくらい。
愛してる愛してるわ。
鈴と一緒に死んでもいいくらい。
鈴と死ぬこと以上に幸せなことってない。
鈴の全てが私のものになる。
あぁ。愛してる。