一ヶ月 | ナノ


▽ 幸せに満ちた日記


あっという間に時間が過ぎてくってこのことなのかもしれない。
あと、五日。あと五日で私は死ぬ。


トムはホグズミードに行ってから、もっと優しくなった。
キスまでしてくれるようになった。
彼とキスをすることが好きな私は幸せ。

アイリーンは彼氏が出来たらしい。
人間界で偶然会ったマグルだそうだ。
確か名前はトビアス・スネイプ。
アイリーンはとても幸せそうだった。

私は今とても幸せ。

だから、私は死んでも悔いはない。

それなのに。


なんで私は死に近づくにつれて怖いなんて思ってるの?
死は穏やかなものって知ってるはずなのに。
今さら死が怖いなんて。

トム、トム。私、あなたが好き。愛してる。
怖いのは死んだらあなたがいないからなのかもしれない。

最近はね、体中が痛くてたまらないの。
きっと壊れてきてるんだね。
でも、私は絶対にあなたたちには心配かけずに死んで逝くわ。

あなたたちは優しい人。

私が死んでも、幸せになってね。

あなたたちが幸せなら私も幸せだから。

prev / next

[ back to top ]


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -